- 2022/04/07 掲載
米国株式市場=続落、FOMC議事要旨受け ハイテク・グロース株が安い
[6日 ロイター] - 米国株式市場は続落。ハイテク株やグロース株の下げが目立った。午後に入り発表された3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨からは、連邦準備理事会(FRB)当局者が月間950億ドルのバランスシート縮小で「総じて合意」していたことが分かった。
ハイテク株が中心のナスダック総合は、2日連続で2%超値下がりした。
米株市場は積極的な利上げを示唆するブレイナードFRB理事の発言を受けて、前日から下落していた。
インガルズ・アンド・スナイダーのシニアポートフォリオストラテジスト、ティム・グリスキー氏は「FRBはインフレを抑制する決意だ。景気後退につながるハードランディングではなく、ソフトランディングになることを祈るしかない」と語った。
S&P主要セクターでは情報技術と一般消費財がともに約2.6%安と下げがきつかった。S&Pグロース指数は約2%安。
ディフェンシブセクターは上昇。公益事業が2%高、ヘルスケアと不動産がともに1.6%高と上げを主導した。
ブレイナード理事は5日、系統的な利上げとバランスシートの急速な縮小により、FRBの金融政策は年後半に「より中立的な位置」に達するとの見解を示した。
アメリプライズのグローバル市場ストラテジスト、アンソニー・サグリンベーネ氏は「ハト派とされるブレイナード氏がより積極的な利上げでインフレを抑制する姿勢を示したことから市場はやや動揺したとみられる。きょうもそれが続いた」と語った。
個別銘柄では、格安航空会社ジェットブルーが8.7%下落。同社は6日、前日発表したスピリット航空買収案について、規制当局の承認を得られるとの確信を示した。
スピリットは同業のフロンティア・グループ・ホールディングスと合併に合意しており、ジェットブルーが割って入った格好となっている。
ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.76対1の比率で上回った。ナスダックでも2.56対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は約126億株。直近20営業日の平均は130億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 34496.51 -144.67 -0.42 34520.34 34609.84 34277.17
前営業日終値 34641.18
ナスダック総合 13888.82 -315.35 -2.22 14002.58 14032.84 13788.90
前営業日終値 14204.17
S&P総合500種 4481.15 -43.97 -0.97 4494.17 4503.94 4450.04
前営業日終値 4525.12
ダウ輸送株20種 14562.62 -502.88 -3.34
ダウ公共株15種 1070.93 +20.35 +1.94
フィラデルフィア半導体 3193.96 -75.86 -2.32
VIX指数 22.10 +1.07 +5.09
S&P一般消費財 1426.11 -38.55 -2.63
S&P素材 548.87 -6.20 -1.12
S&P工業 844.33 -6.50 -0.76
S&P主要消費財 810.46 +11.10 +1.39
S&P金融 624.39 -4.13 -0.66
S&P不動産 312.53 +4.77 +1.55
S&Pエネルギー 581.57 +3.14 +0.54
S&Pヘルスケア 1624.87 +24.78 +1.55
S&P通信サービス 234.17 -5.05 -2.11
S&P情報技術 2709.72 -70.78 -2.55
S&P公益事業 390.76 +7.65 +2.00
NYSE出来高 11.13億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 27150 - 280 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 27110 - 320 大阪比
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