- 2022/04/07 掲載
午後3時のドルは123円後半で膠着、手掛かり材料難で方向感出ず
ドルは朝方に一時123.92円まで上昇。その後は世界的な株安や時間外取引の米長期金利が低下したことから、123円前半まで下押される場面もあった。
6日に公表された3月15─16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、保有資産を最大で月950億ドル圧縮する案で「おおむね合意」していたことが分かった。また、インフレが経済全体に広がりつつあるとの懸念が当局者の間で深まっており、金利を「中立的な位置」に「迅速」に引き上げるべきとの意見が出たことも明らかとなった。
りそなホールディングスのエコノミスト、村上太志氏は「想定通りのタカ派的な内容」とみる。ただ、「事前にブレイナード米連邦準備理事会(FRB)理事がバランスシートの縮小に言及していたほか、米金利が2.6%を超えて上昇しており、市場ではある程度織り込んでいたようだ」との声が聞かれた。
村上氏は今後のドル円について「材料出尽くし感から米長期金利の上昇余地が限られれば、ドルの上値が重くなりやすい」と指摘。ただ、米長期金利が2.7%を超えて上昇してくる場合、ドルは再び125円を目指す展開になると予想する。
豪ドル/円は92.50/54円と、前日から1円以上下落。国際エネルギー機関(IEA)による石油備蓄放出の報道が材料視されたほか、「3月に急上昇した反動で調整ムードに入っている」(国内運用会社)との声が聞かれた。
ユーロ/ドルは1.10917/21ドル、ユーロ/円は134.99/03円としっかり。今晩公表される欧州中央銀行(ECB)理事会の議事要旨を見極めたいとの見方から様子見ムードも広がっている。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 123.64/66 1.0917/21 134.99/03
午前9時現在 123.71/73 1.0896/00 134.81/85
NY午後5時 123.79/82 1.0893/97 134.86/90
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