• 2022/04/19 掲載

「ノンアル」進化=健康機能、飲み応え追求―清涼飲料メーカーも対抗

時事通信社

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コロナ下で健康志向を追い風に広がったノンアルコール飲料が進化を遂げている。「ノンアル」を売りにできた時期は過ぎ、酒類メーカーは健康機能を強調した新商品などを続々と投入。お酒に近い飲み応えの追求にも余念がない。片や、清涼飲料メーカーは「アルコール代わり」の商品で対抗し、新たな市場のシェア争いは激しさを増している。

サッポロビールが3月に発売したレモンサワー風の「LEMON’S

FREE(レモンズフリー)」は、疲労感を軽減する効果をうたった機能性表示食品。ターゲットに「体に良いものを選ぶ消費者」(広報)を挙げる。

ノンアルの機能性食品はビール風飲料が先行していたが、サワー風のほかにも、チョーヤ梅酒の「機能性酔わないウメッシュ」など、ジャンルの幅が広がっている。

サントリーワインインターナショナルはスパークリングワイン風の「ノンアルでワインの休日」を3月から販売。ワインからアルコールを取り除いて抽出したワインエキスを使い、本格的な味わいに仕上げた。サントリーホールディングス(HD)の鳥井信宏副社長はノンアルを強化する理由について、「お酒にも清涼飲料にもない、新しい魅力を持ったカテゴリーだ」と語る。

清涼飲料メーカーも攻勢を強める。アサヒ飲料は先月、レモンとショウガの風味で強めの炭酸が特徴の「ウィルキンソンタンサン#sober(タグソバー)」を発売。「しらふ」を意味する英語「ソバー」を商品名に取り入れ、ノンアル党にアピールする。レモンサワー「檸檬堂(れもんどう)」で酒類に参入した日本コカ・コーラは、「よわない檸檬堂」でノンアル市場にも打って出た。

サントリーHDによると、酒風味のノンアル市場は2021年に5年前と比べて約1.3倍に成長した。飲料業界に詳しい大手証券アナリストは「メーカー各社が強力な商品を出しており、市場拡大の可能性が見えてきている」と分析する。

【時事通信社】 〔写真説明〕サッポロビールが3月に発売したノンアル飲料「LEMON’S

FREE(レモンズフリー)」 〔写真説明〕サントリーワインインターナショナルが3月に発売したノンアル飲料「ノンアルでワインの休日」=2月21日、東京都港区

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