- 2022/04/20 掲載
円売り止まらず、129円台前半=海外の流れ引き継ぐ―東京市場
20日午前の東京外国為替市場の円相場は、海外市場の流れを引き継ぎ、約20年ぶりの円安・ドル高水準となる1ドル=129円台前半へと下落した。午前9時現在は129円32~33銭と前日比1円27銭の大幅な円安・ドル高。円は対ユーロでも売られ、1ユーロ=139円58~59銭と1円25銭の円安・ユーロ高。全面安の様相を呈している。
米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ抑制のため、引き締めを急ぐとの見方が強まり、米長期金利が大きく上昇する一方、日銀は大規模な金融緩和を通じて、金利の上昇を抑える姿勢を鮮明にしている。この日米金利差の拡大を意識して、より高い利回りで運用するため、円を手放しドルに資産を替える動きが急加速している。
さらに、国内の輸入企業が代金決済用のドルの調達量を増やすため、円を売るとの思惑が強まったことも、投機筋による円売り・ドル買いを誘った。
【時事通信社】 〔写真説明〕1ドル=129円台に下落した円相場を示すモニター=20日午前、東京都港区の外為どっとコム
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