- 2022/04/27 掲載
中国の消費、コロナ流行の沿岸地域で低迷鮮明に
経済規模の大きい南部の広東省と上海に近い江蘇省の小売売上高伸び率はそれぞれ前年同期比1.7%と0.5%となり、中国全体の伸び3.3%を下回った。
中国で最も人口の多い市である上海では、コロナの流行が深刻化し、小売売上高が3.8%減少。第1・四半期にオミクロン変異株の流行に見舞われた北京近くの主要港湾都市・天津は3.9%減となった。
キャピタル・エコノミクスは26日付のノートで「家計支出の増加ペースは第1・四半期に軟化し、第2・四半期初めにはコロナ規制が強化されたためさらに弱まったと思われる」とする一方、「新たな感染拡大が抑制される限り、妥当な回復が依然として見込まれる」とも指摘している。
半面、南部の江西省は3月中旬までコロナ感染者がほとんど確認されず、小売売上高は第1・四半期に8.9%の伸びを記録。これまでにデータを報告した省レベルの地域の中で1─3月のGDP(域内総生産)成長率がトップとなった。
中国本土の31省・直轄市・自治区のうち28地域が第1・四半期の経済データを発表。吉林省、新疆ウイグル自治区、チベット自治区は26日の時点ではまだ発表していない。
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