- 2022/05/17 掲載
EAGLYSとTIS、高セキュリティ水準のデータ連携環境及び暗号鍵管理の構築に成功
■実証実験の背景
近年、金融業界ではオープンAPI化やフィンテック企業による金融サービスの拡大等を受け、金融事業者と企業間のデータ連携の機会が急速にひろがっています。
企業間でのデータ連携がひろがりをみせる一方、金融事業者には他業種と比べても非常に厳しいデータの管理体制やセキュリティレベルの構築が求められています。データだけでなくデータを暗号化する際の暗号鍵の管理についても鍵の管理体制や所在の明示が要求されており、外部企業とのデータ連携の機会がひろがればひろがるほど、データ及び暗号鍵管理の安全性を高水準で担保するデータ連携環境の必要性が高まっています。
■実証実験の概要
今後さらに拡大していく金融事業者と外部企業とのデータ連携に対応するため、秘匿状態でのデータ連携・計算・共有を可能にする秘密計算技術と、量子暗号通信の一つである量子鍵配送「QKD(Quantum Key Distribution)(※1)」を組み合わせることでデータ及び暗号鍵管理の安全性を高水準で担保しながらデータ連携環境を構築する実証実験を行いました。
実証実験の結果、秘密計算と量子鍵配送の技術連携に成功し、連携時の分析速度は非連携時と比較してもほぼ同レベルの速度であることから実用レベルに十分達していると結論づけ、金融事業者に安心して活用いただける、世界最高水準の安全性を有するデータ連携及び暗号鍵管理環境の構築を実現しました。
秘密計算と量子鍵配送を組み合わせたデータ連携環境の概要はこちらの動画をご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=eNI3hmh3Z-o
(※1)東芝デジタルソリューションズ株式会社提供
関連コンテンツ
PR
PR
PR