- 2022/05/31 掲載
マレリ、金融支援4500億円超要請=スポンサーにKKR―債権者会議
経営再建中の自動車部品大手マレリホールディングス(旧カルソニックカンセイ)は31日、東京都内で債権者会議を開き、取引先金融機関に対し債権放棄など計4500億円超の金融支援を要請した。現在の親会社の米投資ファンドKKRをスポンサーとした再生計画案も説明。6月下旬の会合で全金融機関から承認を得ることを目指す。
関係者によると、再生計画案には3000人規模の人員削減をはじめとするリストラ策のほか、自動車用照明など中核事業に経営資源を集中させる収益改善策が含まれている。
マレリの金融支援要請を受け、主力取引先のみずほフィナンシャルグループなどは31日、マレリ向け債権で取り立て不能の恐れが生じたと発表した。債権額は、みずほが3885億円、三井住友トラスト・ホールディングスが767億円、りそなホールディングスが443億円、新生銀行が96億円など。各社は必要な引き当て処理を既に実施し、2023年3月期の業績予想に変更はないと説明している。
マレリは、私的整理の一種である事業再生ADR(裁判外紛争解決手続き)で再建を目指しており、負債総額は1兆円を超える見通しだ。
【時事通信社】
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