- 2022/06/03 掲載
米FRB、9月も利上げ継続が適切 物価改善なければ=副議長
ブレイナード副議長はCNBCに対し「6月と7月に50bpの利上げが実施されるとの見方が市場では織り込まれているが、これは合理的な道筋だと考えている」と述べた。
ただ、その次のFOMCが予定されている9月の状況については現時点では分からないとし、「月次ベースのインフレ指標が改善しなければ、あと1回の会合で同様のペースで(利上げを)継続することが適切になる可能性がある」と指摘。「現時点でいったん停止する理由を見出すのは極めて難しい。インフレ率を目標の2%に引き下げるために、なすべきことはまだ多く残っている」と述べた。
ブレイナード氏は比較的ハト派とされるが、先月就任したばかりの副議長としての発言は、FRB幹部の中心的な見解を反映しているものとみられる。
金利先物市場では現在、年末の金利水準が2.75─3%の範囲となる確率を五分五分以上と織り込んでいる。これは現在の水準から2%高い。
次回FOMCは6月14─15日に開催されるため、今週は政策担当者が公の場で発言できる最後の機会となる。
ブレイナード氏は「インフレ率を下げるために必要なことを行うのは確かだ。それが今、われわれにとって一番の課題だ。経済には勢いがあるため、われわれは強い立場にある」と述べた。
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