• 2022/06/08 掲載

ネット社会の到来予見=ソフト技術で出遅れ―ソニー出井氏

時事通信社

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約10年にわたり、ソニーの経営トップを務めた出井伸之氏は、ネットワーク社会の到来を予見し、現在のソニーグループに連なる礎を築いた。音響・映像(AV)とITの融合も目指したが果たせず、晩年はソフトウエア技術でアップルなど米IT大手に後れを取ったことに悔しさを口にした。

1995年の社長就任以来、出井氏が掲げたのがデジタル化の推進だ。しかし、巨大企業となったソニーでは、部門間の壁が立ちはだかり、製品開発に出遅れた。かつてソニーが「ウォークマン」で切り開いた携帯型音楽プレーヤー市場は、インターネットで音楽をダウンロードできるアップルの「iPod(アイポッド)」に奪われた。

アップルの買収も検討したという出井氏は、2014年に時事通信のインタビューで「ソニーは大き過ぎた。戦略転換すべきだと気付いたが、会社のコンセプトは変えられなかった」と振り返った。電機事業は不振から脱却できず、03年4月には、ソニー株のストップ安をきっかけに日経平均株価が急落した「ソニー・ショック」が起きた。

ただ、ネットを介して製品とコンテンツの融合を目指した出井氏の路線は、現在の吉田憲一郎会長兼社長の下で花開いたとも言える。

1998年から2年間、社長室室長として出井氏を支えた吉田氏は「インターネットがもたらすインパクトをいち早く予見し、デジタル化を積極的に推進したその先見性には今でも驚かされる」と故人をしのんだ。

【時事通信社】

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