- 2022/06/08 掲載
午後3時のドルは上昇し一時133.30円、20年ぶり水準を連日更新
ドルはきょうも底堅い展開が続いた。前日海外市場では低下へ転じた米10年債利回りがアジア時間の取引で3%台を回復すると、対円で132円半ばから133.30円までじりじりと上昇し、2002年4月以来の高値を更新した。
あすに欧州中央銀行(ECB)理事会を控えた対ユーロでも同様にドルは強く、ユーロ/ドルは1.07ドル前半から1.06ドル後半に下落した。
一方で、金利差を理由に円が弱含む流れも変わらず。対ドルでは売られたユーロは円に対しては上昇し、142円前半と15年1月以来7年5カ月ぶり高値を付けた。ECBは7月にも利上げに踏み切るとの見方が大勢だ。
米連邦準備理事会(FRB)が5月の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5%の利上げを実施して以降、新興国も含めて多くの中銀が追随の動きを見せている。その後利上げに踏み切ったのは、主な国だけでも英、チリ、ポーランド、マレーシア、カナダ、メキシコ、ペルー、フィリピン、南アフリカ、NZ、韓国、ハンガリーなど、枚挙にいとまがない。
市場では「日本だけが(緩和的な金融環境に)取り残されている。対米ドル以外でも円安圧力がかかりやすい」(外銀)との指摘が相次いでいる。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 133.19/21 1.0686/90 142.34/38
午前9時現在 132.80/82 1.0696/00 142.07/11
NY午後5時 132.58/61 1.0699/03 141.93/97
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