- 2022/06/08 掲載
バナナ値上げを要請=日本の小売りに―フィリピン大使館
フィリピン大使館は8日、日本のスーパーなど小売りの業界団体に対し、自国産バナナの値上げを要請したと発表した。要請は異例で、農家の生産コストが上昇し、採算の確保が難しいためだという。ラウレル駐日大使は同日の記者会見で「消費者に供給上の問題が及ばないようにするために必要だ」と訴えた。
日本のバナナ輸入量のうち、フィリピン産は8割近くを占める。新型コロナウイルスの感染拡大以降、肥料価格などが高騰し、農家の重い負担となっているが、日本での小売価格は長年横ばいが続いている。小売業界には価格の引き上げに向け、輸入業者などとの協議を促した。
大使館幹部によると、対応した業界団体側は理解を示し、「店頭にポスターを貼るなどして値上げの必要性を消費者に説明する」などと応じたという。
【時事通信社】 〔写真説明〕記者会見で自国産バナナの値上げの必要性を訴えるラウレル駐日フィリピン大使=8日午後、東京都港区の同国大使館
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