- 2022/06/09 掲載
日経平均は大引け=小幅に5日続伸、円安で 上値は限定的
日経平均は前日の米株安を嫌気しマイナス圏でのスタートとなったが、その後は外為市場での円安基調が支えとなり、節目として意識されていた3月25日の戻り高値2万8338円81銭を超えて上値を伸ばした。買い一巡後は、高値警戒感や達成感から徐々に下げ幅を縮小する展開となった。
市場では「円安を好感する動きと原油高を嫌気する動きが拮抗し、方向感が出づらい。ただ、経済再開期待は根強く、出遅れ銘柄の買い戻しも広がっている」(国内証券)との声が聞かれた。
TOPIXは5日ぶりに反落し0.05%安の1969.05ポイント。東証プライム市場の売買代金は3兆2139億8800万円だった。東証33業種では、値下がりは海運業、証券業、電気・ガス業、鉄鋼など21業種で、値上がりは鉱業、石油・石炭製品など12業種だった。
個別ではファーストリテイリング、ソフトバンクグループ、アステラス製薬、ヤマハがしっかり。半面、東京エレクトロン、アドバンテスト、信越化学工業などの半導体製造関連はさえなかった。米フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)の下落や米長期金利の上昇を嫌気した。
そのほか、商船三井、日本郵船などの海運株は軒並み大幅安。バルチック海運指数の低下や外資系証券のレポートの内容が嫌気された。
プライム市場の騰落数は、値上がり786銘柄(42%)に対し、値下がりが966銘柄(52%)、変わらずが86銘柄(4%)だった。
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