- 2022/06/10 掲載
午後3時のドルは133円後半、3者会合開催や米CPIを控え調整売り
仲値にかけては五・十日に伴い実需の売り買いが交錯したものの、その後は世界的な株安を背景にリスクオフの流れからクロス円を中心に円高圧力が強まり、対ドルでも円買いが優勢となった。
その後、財務省・金融庁・日銀が10日午後4時から、国際金融資本市場に関する情報交換会合を開催すると発表したことを受けて、ドル売り圧力が一段と強まった。
ニッセイ基礎研究所の上席エコノミスト、上野剛志氏は「会談後の発言でマーケットが大きく振れる可能性から調整売りがでたことや、米消費者物価指数(CPI)の発表を控えた持ち高調整の動きも重なった」と指摘。上野氏は日本当局による為替介入の可能性は低いとみる。
今晩発表される5月の米CPIで強い伸びが確認されれば、米金利上昇・ドル買いで反応するとみられる。FXcoinの取締役、上田眞理人氏は、米国は利上げを進めても経済が持ちこたえるとの見方からドル買いになると指摘。調整をこなしながらも、「日米の金融政策の方向性の違いから、ドルは135円を目指す展開になりやすい」という。同氏は仮に135円を抜ければ、次のターゲットは138円台になると予想する。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 133.71/73 1.0632/36 142.18/22
午前9時現在 134.38/40 1.0617/21 142.69/73
NY午後5時 134.33/36 1.0614/18 142.62/66
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