- 2022/06/14 掲載
ECBの利上げは物価抑制の間違った手段=ドラギ伊首相顧問
ECBは先週、インフレ圧力が高まると同時に広がりを見せているとして、7月に25ベーシスポイント(bp)の利上げに踏み切り、9月に追加利上げする必要性が高まっているとの見方を表明。ECBの発表を受けて、イタリア10年物国債の利回りは一時4%と、2014年以来の水準に上昇した。
ジアバッツィ氏は「ECBは間違った手段でインフレ上昇に対応した利上げをすると約束している」と指摘。「われわれのインフレは(高騰する)ガソリン価格に連動しており、米国のような内需に起因するものではない」と述べた。
ジアバッツィ氏はその後のロイターとのインタビューで、ECBを批判する意図はないと述べた。ECBは「物価抑制のために自由に使える手段を利用している」が、現状ではそれは間違った手法であり、経済を減速させると強調。利上げではなく、「各国政府がガス料金に上限を設けるべき」であり、イタリアはこうした政策を欧州連合(EU)全体で行うよう求めてきたとした。
また、自身の発言は個人的な立場からのもので、イタリア政府を代表するものではないと付け加えた。
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