- 2022/06/17 掲載
日銀、大規模金融緩和を維持=金融・為替市場を注視
日銀は17日、前日に続き金融政策決定会合を開き、長短金利操作を柱とする現在の大規模な金融緩和策の維持を決めた。インフレ抑制へ米欧の中央銀行が金融引き締めを進める中、新型コロナウイルス禍からの景気回復を下支えするため、緩和を継続する姿勢を鮮明にした。
声明では、急速な円安進行や米欧の利上げを背景に債券市場で金利上昇圧力が高まっていることを踏まえ、「金融・為替市場の動向や、その経済・物価への影響を十分注視する必要がある」と強調した。
金融政策に関しては、新型コロナの影響を注視しつつ、「必要があれば、ちゅうちょなく追加的な金融緩和措置を講じる」との考えを改めて示した。
国内景気の現状については「新型コロナや資源価格上昇の影響などから一部に弱めの動きも見られるが、基調としては持ち直している」との認識を維持した。輸出や生産に関しては「足元では供給制約の影響が強まっている」と警戒感を表明。個人消費に関してはコロナ禍の影響が和らぐ中で、「サービス消費を中心に持ち直している」とした。
【時事通信社】 〔写真説明〕日銀本店に入る黒田東彦総裁(手前)=17日午前、東京都中央区(代表撮影)
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