• 2022/06/20 掲載

ラトビア中銀総裁、今夏ECB75bp利上げ支持 金利差目標に反対

ロイター

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[フランクフルト 20日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのカザークス・ラトビア中銀総裁はロイターのインタビューで、ECBはユーロ圏政府の借り入れコストで特定の水準を目標とするのでなく政策金利が域内に行き渡るようにすべきだと述べた。

今夏に合計75ベーシスポイント(bp)の利上げを支持するとも述べた。

イタリアをはじめとする南欧の国債利回りが上昇し、域内の金利差が拡大したのを受け、ECBは先週、対応策を発表した。

カザークス氏は、国が借金や構造的問題の解決にどれだけ負担するかを決めるのは中央銀行の仕事ではないとし「ECBが特定のスプレッド水準を目標にすることはない」と語った。「われわれは適切な伝達を確保しようとする」とした。

イタリア中銀のビスコ総裁は16日、10年物の同国債とドイツ国債のスプレッドが200bpを超えているのは非合理だとし、150bp以下ならファンダメンタルズからみて正当化できると述べた。

カザークス氏は、最近のスプレッドの拡大は経済のファンダメンタルズと調和し難いと認め「スプレッドは非常に急速に拡大しているが、ファンダメンタルズがそれほど速く変化したとは考えにくい」と述べた。

<7月と9月で75bp利上げ>

カザ-クス氏は、予想を上回る物価高の進行に対抗するため7月に25bp、9月に50bpの利上げを支持すると述べた。

「(上げ幅を)50bpにしないためには、インフレ率が想定よりも低くなる必要があるだろう」と述べた。

ただし投資家は50bpを新たな利上げの既定値と見なすべきでないと指摘、2024年2月までに3%ポイント近く引き上げるとの予想について「スピードに注意し、調子に乗らない方がいい」とくぎを刺した。

またロシアがウクライナ侵攻をめぐる欧米の制裁に報復した場合、供給面で新たなショックが起こる恐れがあり、食品・エネルギー価格がさらに上昇する可能性があると警告した。

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