- 2022/06/23 掲載
シャープの戴会長退任=社内公用語を英語に―呉社長
シャープの戴正呉会長が23日、堺市内の本社で開かれた定時株主総会をもって退任した。経営難に陥ったシャープを買収した台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の出身で、買収が完了した2016年8月から経営のかじ取りを担った。総会後の取締役会では鴻海出身の呉柏勲最高経営責任者(CEO)が社長を兼務する人事を正式に決定した。
呉氏は総会後、23年から社内公用語を英語にすると表明した。従業員の英語力を向上させ、海外事業の拡大を図る狙い。
戴氏は、徹底したコスト削減を推進。16年3月期に債務超過に陥っていたシャープの営業損益を17年3月期に3年ぶりの黒字へ転換。降格先の東証2部(当時)から1部(同)へのスピード復帰を17年12月に果たすなど、再建に一つの区切りを付けた。退任に際し、従業員に向け「苦しい時もつらい時も一緒に歩み続けてくれたことに心からお礼を言いたい」とのコメントを発表した。
【時事通信社】 〔写真説明〕シャープの社長を兼務する呉柏勲最高経営責任者(CEO)=4月、堺市
PR
PR
PR