- 2022/06/30 掲載
NY連銀、社債市場の窮迫度示す指数を毎月公表 価格や流動性集計
今年に入り、金利上昇や景気先行き懸念を背景に社債価格が下落したため、投資家は多額の損失に見舞われている。ニューヨーク連銀のマクロファイナンス調査責任者ニナ・ボヤルシェンコ氏は「社債市場で何か起きているかを把握するのは、経済の今後をより完全に見通していく上で重要だ」と説明した。
CMDIは、新発債の価格や流通市場における流動性などの情報を集計して算出。連銀によると、CMDIを過去のデータに当てはめれば、2008年終盤から09年初めにかけて世界金融危機が最も深刻化した局面や、20年の新型コロナウイルス感染拡大局面で社債市場がどれほど緊迫していたかも分かるという。
連銀の調査研究部門は29日のブログで「社債は米国の非金融企業にとって主要な資金調達先の1つであり、保険会社や年金基金、投資信託にとっては大事な投資先だ。その社債市場が窮迫化すれば、企業の借り入れと、重要な金融のサブセクターの投資機会がともに損なわれかねない」と指摘した。
PR
PR
PR