• 2022/07/01 掲載

「値上げの夏」本番、年内2万品超に=定番続々、食パン・食用油再び―買い控えの動きも

時事通信社

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夏の食品値上げが7月1日に本格化する。帝国データバンクの集計(6月30日時点)によると、主要食品会社の7~8月の値上げは、原材料価格の高騰などを背景として定番商品を中心に4229品目で実施。年内累計では予定を含めて既に延べ1万5257品目に達し、最終的には2万品目を超える可能性が高いという。消費者の間で買い控えや買いだめの動きが広がりそうだ。

7月に1588品目、8月には2641品目で価格が上がる。特に7月1日は、山崎製パンが1月に続いて食パンを値上げ。日清オイリオグループの家庭用食用油も昨春から6度目の引き上げとなる。ハウス食品は定番の「七味唐がらし」(17グラム)を税別130円から142円に上げる。

このほか、森永製菓は「小枝」のミルク味など菓子を3~11%程度値上げ。ロッテの「雪見だいふく」は140円から150円に上がる。飲料も、伊藤園が輸入ミネラルウオーター「エビアン」(500ミリリットル)の価格を130円から145円に引き上げる。

「あらゆる商品が値上がりする中、買い控えの動きが出ている」と話すのは日本チェーンストア協会の牧野剛専務理事。5月のスーパー販売統計では、1人当たりの平均購入額が10カ月ぶりに前年同月を下回ったという。

割安なプライベートブランド(PB)については、「今まで買わなかったお客さまが繰り返し購入するケースが増えた」(商品開発会社幹部)との声も聞かれる。ただ、価格を据え置いていた大手スーパー各社が7月に方針転換し、イオンは4日にマヨネーズなどを値上げする。

秋以降も値上げの勢いは収まる気配がない。10月は円安の影響が強まり年内最多の3457品目で予定されている。帝国データの担当者は「定番商品は買わざるを得ないものが多く、一部買い控えても消費者の負担感は大きい。賃上げも期待できず、情報収集して買いだめなどの対策を取るしかない」と話した。

【時事通信社】

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