- 2022/07/01 掲載
都区部消費者物価6月は2.1%上昇、食品値上げで7年ぶり水準
<カレー18.2%、輸入牛肉14.8%上昇>
物価の基調的な動きを示すとされる「生鮮食品とエネルギーを除く(コアコアCPI)」指数は同1.0%上昇。生鮮食品やエネルギーなどをすべて含む「総合指数」は同2.3%上昇した。
指数の内訳は、生鮮食品を除く食料が前年比3.1%上昇し、5月の2.5%からプラス幅が拡大した。前年比で調理カレーが18.2%、焼肉(外食)が5.0%、せんべい10.7%、あんパン8.5%、輸入牛肉が14.8%上昇した。
エアコンや冷蔵庫など家庭用耐久財も同9.1%上昇し、5月の7.3%から伸びた。
エネルギーは前年比21.7%と大幅に上昇したものの、プラス幅は5月の22.3%から縮小した。電気代のプラス幅がわずかに縮小した。
<景気悪化なら冬には2%割り込みも>
農林中金総合研究所の南武志・主席研究員は「食品以外の日用品も価格転嫁の動きが続いており当面コアCPIは2%台の動きが続く」とみる。一方、米欧中銀が景気を犠牲にしてもインフレ退治を優先し利上げを進めているため、「冬には日本国内も景気悪化により価格転嫁が難しくなり、2%を割り込む可能性も考えられる」と指摘している。
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