- 2022/07/01 掲載
午後3時のドルは下落135円付近、米景気後退懸念でリスクオフ強まる
仲値にかけては国内輸入企業によるドル買いが入ったほか、時間外取引の米長期金利が3%を超える水準まで上昇したことから、ドルは一時135.99円まで上昇。その後は、国内外の株価の大幅な下落や米長期金利の低下を背景に、134円後半まで下落した。
時間外の米長期金利は一時2.94%まで低下。その後はやや持ち直したものの、足元では3%を下回る水準で推移しており、ドルの下押し圧力となっている。「今晩発表される米ISM製造業景況指数の下振れを織り込んでいる可能性がある」とみずほ証券のチーフ為替ストラテジスト、山本雅文氏は指摘する。
ロイター調査によると、6月の米ISM製造業景況指数は54.9と、5月の56.1から低下すると予想されている。
クレディ・アグリコル銀行の外国為替部長、斎藤裕司氏は、低調な結果となれば、市場のフェーズが変わる可能性があると指摘し、「景気後退懸念が意識され、逆イールドが発生すれば、ドルが一段と売られる可能性がある」という。一方で、底堅い内容となれば、日米金利差の観点からドル買いにつながりやすいという。
クロス円は円高基調。ユーロ/円は141.21/25円と、朝方から約1円近く下落。また、豪ドル/円は92.18/22円と1円以上下落するなど、下げが目立った。
特段目立った材料はないものの、世界的なリスクオフの流れから「リスク資産売りが強まっている」(国内証券)との声が聞かれた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 134.97/99 1.0461/65 141.21/25
午前9時現在 135.79/81 1.0476/80 142.28/32
NY午後5時 135.73/76 1.0482/85 142.26/30
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