- 2022/07/29 掲載
世界経済「下押し」警戒=欧米利上げに―日銀7月会合
日銀は29日、今月20、21日に開いた金融政策決定会合の「主な意見」を公表した。政策委員からは、欧米の金融引き締めについて「世界経済の下押し要因だ」などと警戒する意見が相次いだ。利上げによる米国の景気後退などを懸念材料に挙げた上で、「日本経済に影響が及ぶリスクに注意する必要がある」と指摘する声も上がった。
別の委員は国内経済の先行きについて、新型コロナウイルス感染拡大やウクライナ危機の長期化などを受けて世界的にインフレが進んでいることを念頭に、「不確実性が大きい状況が続いている」との見解を示した。
日銀の大規模金融緩和策に関しては、賃金上昇などの効果を挙げていると評価する意見が相次ぐ一方、委員の一人はマイナス金利政策などによる金融システムへの副作用について、「十分な注意を払っていく必要がある」などと警鐘を鳴らした。
【時事通信社】
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