• 2022/08/05 掲載

百貨店改革、道半ば=そごう西武の再建に大なた―和田元会長死去

時事通信社

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元ミレニアムリテイリング(現そごう・西武)会長の和田繁明氏が死去した。強烈なリーダーシップでそごうと西武百貨店(いずれも当時)の再建を指揮したが、統合したそごう・西武は今、再び業績が低迷し売却されようとしている。和田氏が追求した百貨店改革は道半ばだ。

「和田社長(当時)の会議前は、みんな殺気立っていた」。西武百貨店(同)に在籍していた女性社員は振り返る。和田氏は1990年代、バブル経済崩壊で経営難に陥った同社の立て直しに大なたを振るった。

経営破綻したそごう(同)再建にも道筋を付け、西武との統合を主導。2006年には親交のあった鈴木敏文会長(同)率いるセブン&アイ・ホールディングス傘下に入り経営基盤を強化した。

社員の意識変革を徹底し、改革のビジョンを一人ひとりに浸透させる「発信力」は有名だ。元三越伊勢丹ホールディングス社長の大西洋氏は、「トップのメッセージが外部の私にも伝わるほど。当時、転換期を迎えていた百貨店業界に一定の方向付けを与えた」と話す。

ただ、そごう・西武はその後、ネット通販や専門店に押され業績が悪化。親会社のセブン&アイは現在、売却に向け投資ファンドと交渉している。大手百貨店のベテラン社員は「時代を象徴する経営者がまた1人消えた。百貨店の改革は難しい」と話した。

【時事通信社】 〔写真説明〕セブン&アイ・ホールディングスの傘下に入り、当時の鈴木敏文会長(右)と笑顔で握手する元ミレニアムリテイリング(現そごう・西武)会長の和田繁明氏(左)=2005年12月26日、東京都内のホテル

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