• 2022/08/05 掲載

BOEが主要中銀で初めて保有国債売却へ、9月に開始見通し

ロイター

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[ロンドン 4日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行、BOE)は、量的金融緩和(QE)を通じて保有した国債の売却に乗り出す最初の主要中銀になるとみられる。9月に400億ポンド(490億ドル)の売却プログラムを始める公算が大きいからだ。

BOEの金融政策委員会(MPC)は4日、経済状況と市場環境の条件が整い、次回9月15日の会合における投票で正式承認された場合、9月後半に国債売却を開始する「心づもり」だと表明した。

国債売却はBOEの想定では、金融環境を引き締めるという面で利上げほど大きな影響は与えない見込み。一方でBOEは必要と判断した場合にQEを再開する余地は残したいとも考えている。

HSBCのエコノミストチームは、BOEが「適切に市場と対話すれば」、国債売却が利回りに及ぼす影響は大きくならないはずだが、英レポ市場には残存期間の短い国債が乏しいので、ボラティリティーが高まる恐れはあるとの見方を示した。

BOEは、市場金利を政策金利付近にとどめる目的で、新たな調節手段として期間7日のレポ・ファシリティーを導入するとも発表した。

HSBCのエコノミスト、リズ・マルティンス氏とサイモン・ウェルズ氏は「他の中銀は、BOEの先駆的な動きを興味深く見守ることになる」と述べた。

BOEは新型コロナウイルスのパンデミック期間に国債買い入れ規模を倍増させた後、2月に満期償還分の再投資を停止。これにより保有国債残高は8750億ポンドから8440億ポンドに減少している。しかし米連邦準備理事会(FRB)など他の主要中銀に比べて保有国債の平均償還年限が長いため、より急速にバランスシートを圧縮するには積極的な売却が必要になる。

ベイリー総裁は先月、BOEは「量的引き締め」の初年中に保有国債を500億─1000億ポンド圧縮することを目指すと発言した。

BOEは4日、保有国債は9月からの1年で満期償還と各四半期100億ポンドの売却により、800億ポンド減少するとの試算を明らかにしている。

国債売却はおおむね買い入れ方式の裏返しとなり、残存期間3─7年、7─20年、20年超の区分で入札が行われる。

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