小麦高騰で再値上げも＝ミスタードーナツ、動向注視―大久保ダスキン社長

ダスキンの大久保裕行社長は５日までにインタビューに応じ、運営する「ミスタードーナツ」の商品価格について「おいしさを守るため、今後の動向によっては再値上げを検討せざるを得ない」と述べ、小麦粉など原材料価格の高騰が続けば、一段の価格転嫁もあり得るとの考えを示した。

同社は３月、原材料価格や物流コストの上昇を受け、ドーナツやパイなど３３商品を１０円程度値上げした。大久保社長は「円安やウクライナ情勢で（先行きは）予測しがたい」と指摘、今秋の輸入小麦の政府売り渡し価格を注視する考えだ。

また、主力の衛生用品レンタル事業では、貸出用のモップとマット全てに１１月以降、電子タグを装着。返却数の管理などを電子化し、省人化を進める方針も明らかにした。

【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに応じるダスキンの大久保裕行社長＝２日、大阪府吹田市のダスキン本社