• 2022/10/17 掲載

中国人民銀、1年物MLF融資を全額ロールオーバー 金利据え置き

ロイター

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。
[上海 17日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は17日、1年物中期貸出制度(MLF)を通じてこの日満期の融資5000億元(695億5000万ドル)を全額ロールオーバーした。市場の予想通り金利は2カ月連続で2.75%に据え置いた。

この結果、資金供給は差し引きゼロだった。人民銀は8月と9月にそれぞれ差し引き2000億元の資金吸収を行った。

人民銀行はこの日の資金供給について「銀行間システムの流動性を適度に潤沢に保ち」「金融機関の需要を完全に満たす」ことが狙いだと表明した。

ロイター調査では回答者全員がMLF金利が据え置かれると予想。大多数は満期を迎える融資の部分的なロールオーバーを見込んでいた。

MUFG(中国)の金融市場担当チーフアナリスト、マルコ・サン氏は「今日の全額ロールオーバーは人民銀行が緩和的な金融政策スタンスを引き続き維持するシグナルだ」とし、中国経済は比較的大きな課題に直面していると述べた。

市場関係者によると、8月の強い融資統計により利下げを急ぐ必要性は低下している。一方で、世界的に金融政策が引き締められる中、元安で金融政策の発動余地も限られている。

ただ一部の市場関係者は、11月と12月に満期を迎えるMLF融資が総額1兆5000億元に達することから、年内に預金準備率が引き下げられると予想している。

HSBCの大中華圏担当エコノミスト、エリン・シン氏は「人民銀行は米連邦準備理事会(FRB)との金融政策の乖離で資金流出圧力がかかっていることを認識しているが、当社は追加の金融緩和が続くと予想する。追加緩和は一段の流動性支援や的を絞った緩和という形で実施される公算が大きい」と述べた。

同氏は第4・四半期に預金準備率の25ベーシスポイント(bp)引き下げ、来年第1・四半期に50bpの引き下げを予想している。

人民銀はまた、期間7日のリバースレポを通じて20億元を供給。金利は2.00%で変わらずだった。

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます