- 2022/10/17 掲載
来年にかけ景気回復続く、段階的な利上げが当面適切=タイ中銀
アナリスト会議向けの声明で明らかにした。経済成長率の予測は今年3.3%、来年3.8%。観光の回復と民間消費拡大が原動力となる見通し。
国内経済は今年末か来年初めに新型コロナウイルス流行前の水準に戻る見通し。
ピティ・ディスヤタット総裁補はアナリスト会議で「景気を減速させたくない。インフレは主に需要ではなく供給が原因だ。国内経済は潜在的な水準にはまだほど遠い」と述べた。
利上げの最終到達点は決定できないが、現在の水準はまだ中立的ではないと発言。経済成長率が潜在成長率に達すれば中立的な水準を見込めるが、1年前後かかる見通しという。
バーツ安については、引き続き他のアジア通貨の値動きとタイの経済ファンダメンタルズに沿ったものだとし、経済や資本フロー全体に悪影響は及んでいないと述べた。
タイは対外的な安定度が高く、為替のボラティリティーに耐えられる見通しという。
中銀幹部によると、総合インフレ率は年内に緩やかに低下し、コアインフレ率は今四半期にピークに達する見通し。経常赤字は大きな懸念要因ではなく、観光に支えられ来年には黒字になる見通しという。
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