- 2022/10/19 掲載
年金基金による国債「投げ売り」リスク、大幅に減少=英中銀
「ライアビリティー・ドリブン・インベストメント(LDI、債務主導投資)」と呼ばれる投資戦略を取る年金基金には、今月初めの金利急上昇局面でデリバティブ(金融派生商品)の評価損が膨らみ、マージンコール(追加担保の差し入れ要求)が発生。数十億ポンドの英国債を安値で売却することを余儀なくされ、中銀が国債買い入れの緊急措置を導入して介入する事態に発展した。
英中銀のカンリフ副総裁は議会への書簡で「全体的には、LDIファンドは将来のこうしたショックに対処するための準備がかなり整ってきた。このためLDIファンドの行動が国債の『投げ売り』的動きを引き起こし、売りが売りを呼ぶ形で国債価格が下落するリスクは大幅に減少している」とした。
またカンリフ氏は、中銀は引き続き市場の状況を監視し、最近の金融市場のストレスから学ぶべき教訓について規制当局と協力していくとした。
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