EYストラテジー・アンド・コンサルティング パートナー 小川 真毅
EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社 金融サービス テクノロジー・コンサルティング パートナー 小川 真毅
サイバーセキュリティ業界で24年以上の業務経験を有する。セキュリティエンジニアとしてさまざまなソリューションの設計から導入、運用を数多く経験後、複数の外資系大手IT企業やグローバルファームにてサイバーセキュリティ事業の立ち上げや事業責任者を歴任。EYストラテジー・アンド・コンサルティングでは主に金融業界向けのサイバーセキュリティ・コンサルティング組織リーダーとして事業を推進している。保有する専門資格にCISSP、CISA、CISM、CBCI、CCSK、PMPなど。経営学修士(MBA)。
サイバーセキュリティは、もはやIT部門の「技術課題」ではなく、経営が引き受けるべき「事業リスク」である。ランサムウェアによる業務停止、顧客情報の漏えい、規制当局への報告・公表の遅延、復旧の長期化は、収益機会の逸失だけでなく、経営の重要課題となっている。一方、多くの金融機関では「対策は進めているが、自社の水準を経営層に説明できない」「同業他社と比べた立ち位置が見えない」という課題が残る。日本でも、金融庁の「金融分野におけるサイバーセキュリティガイドライン」(以下、金融庁ガイドライン)の公表を受け、各金融機関でガバナンス・体制整備が進む一方、経営に対して「自社は十分か」を説明しにくい実態がある。本稿では、国内の枠組みを踏まえつつ、世界で進む「評価の標準化」の潮流を概観し、次回以降の議論(CRI Profileなど)につながる視点を提示する。