記事 製造業IT ボトムアップなデジタル化実装手法「IVIM」とは? IVI 西岡教授が解説 2018/10/24 設立4年目を迎えた、一般社団法人インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ(IVI)は2018年10月11日にIVI公開シンポジウム2018 -Autumn-を開催しました。本シンポジウムにおいては、業務シナリオワーキングの中間報告、先進研究分科会の中間報告、産業データ共有促進事業費補助金「製造プラットフォームオープン連携事業」のプロジェクト中間報告などのほか、IVI 西岡 靖之理事長(法政大学 教授)より、新たにIVIが開発し提唱するボトムアップなデジタル化の実装手法である「IVIM 」(Industrial Value Chain Implementation Method)」の発表が行われました。今回はこのシンポジウムのいくつかのトピックスについて報告します。
記事 IoT・M2M なぜローソンやライオンが「家電見本市」に参加したのか? 2018/10/22 10月16日から開催されていた「CEATEC JAPAN 2018」。従来の「家電見本市」という位置づけを超えて、農業、建設・土木、都市インフラ、スマートシティ、医療・ヘルスケア、物流・流通などの展示も行われた。なぜローソンやライオン、LIXILといった、従来の枠組みでは考えられない企業群が出展したのか。業界の垣根を超えた「異業種競争」の現場を追った。
記事 製造業IT なぜPoCは失敗するのか? 「つながる町工場」3社の事例にみる成功の条件 2018/10/10 昨今、数多くのIoTのプロジェクトの取り組みがみられる一方で、PoC(Proof of Concept:概念実証)から先にプロジェクトが進まない、あるいは、PoCで疲れてしまうなどの話も聞かれるようになってきました。PoCはどう進めるべきで、PoC疲れはどう回避すべきなのでしょうか。一般社団法人インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ(IVI)が実施している「業務シナリオWG」で高い評価を集めた3社の取り組みなどを通して、成功するPoCの条件について考察します。
記事 ブロックチェーン・Web3 【異色対談】ブロックチェーンはなぜIoTに最適なのか? 2018/10/09 いまブロックチェーンというと、主にビットコインのような仮想通貨システムを構成する中核技術として脚光を浴びている。しかし、ブロックチェーンの本質は非中央集権型で、高信頼なネットワークを参加者全員で構築できる仕組みにある。こうした利点を生かしてさまざまなPoC(概念実証)を行う企業が増えているが、その中でも相性がよいのが「IoT」の分野だ。なぜIoTとブロックチェーンは相性がよいのか? 実際にどういった分野で適用できる可能性があるのか。ビーコンなどを基点にIoT事業を展開するアプリックス 代表取締役 兼 取締役社長の長橋賢吾氏、スタートアップへの技術投資活動を行い、BaaS(Blockchain as a Service)事業を手掛けるTECKFUND 共同代表の松山雄太氏が語り合った。
記事 IoT・M2M スマートメーターとは?電力需給のデマンドレスポンスと節電量取引のネガワットも解説 2018/09/19 これまでICTと連携していなかった産業が続々とICTを活用し、産業構造が変革されている。「スマートメーター」もそんなICTの1つだ。本稿では、スマートメーターの基礎や市場規模、今後発展しうるビジネスを解説。さらに、電力需給調整で注目されているデマンドレスポンスと、節電で利益を得るネガワットがスマートメーターとどう関わっているのかも解き明かす。
記事 製造業IT インターネットプラスとは何か?政策の狙いはGAFA対抗:中国 製造業のデジタル戦略(後編) 2018/09/18 前偏では、中国の第4次産業革命に向けた2つの国家政策のうち、ドイツのインダストリー4.0型発展を目指す「中国製造2025」を取り上げました。後編ではGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)に代表される米国のシリコンバレー型発展を目指す「互聯網+(インターネットプラス)」を取り上げます。中国の2つの政策のうち、「中国製造2025」に注目が集まりがちですが、実はこのインターネットプラスも非常に大きな意味を持ちます。ここではその概要と変遷、そして中国のデジタル戦略が目指す先を考察します。
記事 IoT・M2M IoTプラットフォームとは何か? 正しい選択をするためのたった1枚のスライド 2018/09/10 IoTが破壊的ノベーションとして自動車や機械、運輸やエネルギー、ヘルスケアなど幅広い産業のルールを大きく変えてしまう可能性を秘めているのは間違いないでしょう。昨今、IoTの進展とともに、頻繁に目にするようになってきたのが、「IoTプラットフォーム」というキーワードです。このIoTプラットフォームをめぐる覇権争いは、国と企業が入り乱れてIoTの勝者を決める重要な取り組みであると言われています。なぜIoTプラットフォームがそれほどまでに重要なのでしょうか? 具体的な企業動向も踏まえて、今回はこのIoTプラットフォームについて解説します。(図のみ2023年8月3日に最新版に更新、解説文は更新していないのでご注意ください)
記事 製造業IT 中国 製造業のデジタル戦略(前編):独インダストリー4.0型発展を目指す「中国製造2025」 2018/09/10 中国は「中国製造2025」と「互聯網+(インターネットプラス)」という2つの国家政策で第4次産業革命の動きを加速しています。このうち、中国製造2025はドイツのインダストリー4.0型、インターネットプラスはGAFA (Google、Apple、Facebook、Amazon)に代表される米国のシリコンバレー型の発展を目指したものと考えられ、この2つを同時に実践しようとしていることが特徴といえます。そこで、2回に分けて中国のこの国家政策の動きを解説します。前偏ではドイツのインダストリー4.0型発展を目指す「中国製造2025」を取り上げます。
記事 ERP・財務会計・人事給与 SAPに聞いた「2025年保守切れ問題」、S/4HANAへ移行する選択肢には何があるのか 2018/08/17 いま使っているSAP ERPのサポートが2025年末に切れる。SAP ERPのユーザー企業に与えられた時間はあと7年だけ──突如、注目を集めることになったSAPの「2025年保守切れ問題」は、現在、ユーザー企業にさまざまな憶測と不安を抱かせているようだ。そこで、SAPジャパンの担当者を直撃し、問題の本質はどこにあるのか、さらにSAPとして提供している対応方法、ならびに次期バージョン「SAP S/4HANA」への移行方法、ならびに対応可能なエキスパート数の動向などについて話を聞いた。
記事 製造業IT ライドシェア・カーシェアで「クルマの消費」という財源を失うと日本はどうなる? 2018/08/07 カーシェア、ライドシェアなど、シェアリングビジネスがクルマ業界に押し寄せている。しかし、シェアリングビジネスは経済を活性化するかと言われれば疑問が残る。そこで今回は、クルマにおけるシェアリングビジネスの可能性と、クルマという耐久消費財を失ったとき、日本は個人消費をどうやって稼いでいけるのか考えてみたい。
記事 IoT・M2M Google Home、Amazon Echoは「3兆円」のスマートホーム市場をどう変えるのか? 2018/07/23 家の中にある家具や家電、セキュリティ機器などをすべてネットワークにつなげ、生活環境を快適に、最適にする「スマートホーム」。日本では2010年以降、急速に普及している。今回は日本の「スマートホーム」を取り巻く現状と今後の展望について、フロスト&サリバンジャパン成長戦略シニアマネージャーの伊藤祐氏が解説する。
記事 IoT・M2M IVRAとは何か?ゆるやかな標準で「つながる工場」はどう実現されるのか 2018/07/11 今回は、第4次産業革命の技術概念を戦略的に実現するための日本のスマート・マニュファクチャリングの「標準化」の取り組みとして、筆者がエバンジェリストを行っている一般社団法人インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ(IVI)が提案し、国際的にも高く評価されている「IVRA(Industrial Value Chain Reference Architecture)-Next」(以下、IVRA)とは何かについて解説します。
記事 製造業IT カーシェアリングのビジネスは持続可能か? トヨタや日産の動きは 2018/07/05 IoTによる大幅な効率化や決済システムの進化などで、各シェアリングビジネスが急速に普及している。クルマ業界でもレンタカーは高度成長期から存在していたが、ここ数年でカーシェアリングの普及が進んだ。従来は店舗型だったレンタカーが、Webによる申し込みと決済、IoTによる追跡等で来店不要となり、商圏を大幅に拡大しているのである。今後、カーシェアリングはどのように広がり、活用をみせていくのだろうか。
記事 IoT・M2M IoTが保険業界を破壊する?高まる「付加価値」への需要 2018/06/22 企業や家庭に浸透しつつあるIoTが、保険業界にも大きな再編の波を起こしている。保険とIoTの連携が進み、これまで大手企業が中心だった保険業界に新興勢力が参入してきているのだ。こうした中で保険ユーザーのニーズも変わり始め、保険・IoT・自動車・家電企業は合従連衡で対応を模索する可能性が出てきた。保険が生き残るために、さまざまな工夫が必要になってきている。
記事 IoT・M2M ハノーバーメッセ 詳細レポ:スマートファクトリー、AI、xRはどう進展したのか 2018/06/11 前回はハノーバーメッセ2018の概要をレポートしました。ハノーバーメッセ2018では、従来の製造業の展示会という枠組みを超えて、ITベンダーの存在感が増しており、ITとものづくりの融合という大きな流れが反映されているのが印象的でした。今回は「スマートファクトリー」「セキュリティ」「人工知能(AI)」「ネットワーク」「xR技術(AR/VR/MRなど)」のトピックごとに各社の動きを取りまとめるとともに、大手機器メーカー、ITベンダー、ロボット機器メーカーなどがそれぞれどこへ向かおうとしているのか、その展望について筆者の考えをまとめました。
記事 IoT・M2M ハノーバーメッセ2018徹底解説レポ:日本と似ている?小規模高シェア中小企業の課題 2018/05/31 ドイツで毎年開催されている産業見本市「Hannover Messe 2018(ハノーバーメッセ2018)」が、4月23日から27日にハノーバー国際見本市会場にて行われました。ドイツの「インダストリー4.0」のコンセプトは2011年のハノーバーメッセで発表されており、近年、インダストリー4.0やデジタル製造技術の進捗確認の場としてますます注目を集めています。今回から何回かに分けて、ハノーバーメッセ2018の詳解レポートを掲載します。今回はハノーバーメッセ2018の概要と、日本企業を中心とした代表的な出展内容を紹介します。
記事 農業・漁業・林業 IoTによる「都市型農業」が本格化、高級住宅地ではゴルフ場の代わりに農地を作る 2018/05/30 家庭や企業で機器の遠隔管理として注目を集めるIoTだが、意外に相性が良いのが農業の分野だ。特に注目を集めるのが、都会のビルの屋上などのスペースを利用する都市型農業におけるIoTの活躍だ。人口の増加に伴う食料不足の懸念に大きく貢献する可能性もある。
記事 IoT・M2M IoTによるO&Mの高度化、「顧客以上に顧客を知る」価値をどう還元すべきか 2018/05/16 IoTの進展に従い、社会インフラ設備や製造装置メーカーなどのB2Bビジネスにおいても、製品を顧客が使用する局面におけるO&M(Operation & Maintenance)の高度化が求められるようになってきました。B2Bビジネスでは、安定的に設備や装置を稼動させるため、従来より納入メーカーが保全・保守サービスを提供したり、事業者自身が点検・保全業務を行っています。IoTによって、O&Mのあり方はどのように変化し、ものづくり企業のビジネスのあり方はどう変わるのでしょうか。
記事 LTE・WiMAX・Wi-Fi・モバイル通信網 データと5Gで自動車はどう変わる? 「移動革命」に必要な要素とは 2018/05/08 2018年2月に開催された韓国・平昌(ピョンチャン)オリンピック・パラリンピックなどで第5世代移動通信システム(以下、5G)の実用化に向けた動きが紹介・展示されるなど、注目度合いが加速している。総務省でも、さまざまな実証実験に着手しており、「5G以後」の社会がどのように変わるのか、語るケースが増えてきている。この記事では特にコネクテッドカーや自動運転車が5Gによりどの様に進化するかを解説する。
記事 LTE・WiMAX・Wi-Fi・モバイル通信網 5Gはいつから実用されるか、総務省に聞いた“実現可能”な青写真 2018/05/07 2020年のサービスインに向け、「第5世代移動通信システム(以下、5G)」の整備が着々と進んでいる。世界中の期待を集める5Gだが、従来のようなモバイル通信の進化というだけではなく、IoTをはじめとする社会の変化にも対応した通信サービスとなる。現状を中川拓哉氏(総務省総合通信基盤局・電波部移動通信課課長補佐)に聞いた。
記事 製造業IT フジテックCIOに聞く自社アプリ開発戦略、コミュニティ参加に出張費まで出す理由 2018/04/18 競争力の源泉である生産管理システムは徹底して自社開発にこだわる一方、G Suiteの導入やモバイルアプリの独自開発など、クラウド・モバイルの活用を積極的に推進しているフジテック。前編に続き、クラウド、モバイルへの具体的な取り組み、IoT戦略、IT人材への投資の考え方などについてフジテック 常務執行役員 情報システム部長 友岡賢二 氏に聞いた。
記事 IoT・M2M IoT時代のものづくり、強みの「匠」や「三現主義」をどう生かすべきか? 2018/04/16 IoTへの注目が高まる一方、いざ進めようとするとさまざまな課題に直面しているのも事実です。データを集めても、活用されないままで死蔵している、あるいはセキュリティへの担保が進まないといった問題もあるでしょう。今回はIoTへの取り組み課題を洗い出すとともに、日本の強みである「三現主義」をどう進化させていくべきなのかを考えていきましょう。
記事 ERP・財務会計・人事給与 SAP ERPの保守切れ「2025年問題」、4つの選択肢のどれを選ぶべきか 2018/04/13 ERPベンダーのトップ、SAP。そのSAPユーザーに今、「2025年問題」という危機が迫っています。日本では2000社以上が導入しているとされるSAP ERPの保守サポートが2025年で終了するのです。企業におけるその存在感ゆえに、今回の切替には大きな時間とリソース、コストがかかることが予測されます。本稿ではSAPユーザーに与えられている選択肢と、具体的な対応方法について考察していきます。
記事 製造業IT フジテック 友岡 賢二 CIOに聞く、基幹システムの独自開発とクラウド戦略 2018/04/12 エレベーター、エスカレーターの専業メーカーであるフジテック。早くから海外に進出し、世界各地に営業拠点、生産拠点を設けている。直近でも、2022年北京冬季オリンピック・パラリンピック大会の競技会場に設置される世界最長のエレベーターを受注するなど、グローバルでのビジネスを加速している。同社のIT戦略を支える常務執行役員 情報システム部長 友岡賢二 氏に基幹システムへの取り組みやクラウド戦略を聞いた。
記事 IoT・M2M トヨタが衝撃の新ビジネス 他業界は「オーナー情報」を金脈にできるか? 2018/04/10 日本の基幹産業の1つであるクルマが、大きな変革を迎えている。それは環境問題への対応や、IT技術の高まりによる運転支援システムや自動運転開発のムーブメントが原動力となり、産業構造やビジネスモデルすら大きく変えてしまうほどの勢いにまで成長しようとしているのだ。今回は、すべての産業界に普及していくIoTがクルマをどう変え、その他の業種にも大きな影響を与えていくのかについて考えてみたい。
記事 IT市場調査 量子超越性、フライングカー… SFを超える? 世界のテックトレンド10選 2018/04/04 テクノロジーの各業界への影響力の拡大がしている。その一方で、影響力を増すテクノロジーに対して、政府機関などによる規制の強化が始まりつつある。さらに、「フライングカー(空飛ぶクルマ)」や、「量子超越性(Quantum Supremacy)」など、従来SFの世界にしか存在しなかったモノの実現も射程に入ってきた。今、世界で、社会で、経済で、何が起きているのか? 今つかまなければいけない10のトレンドを、フロスト&サリバン ビジョナリー・イノベーション部門主席コンサルタント ローレン・テイラー氏と同 モビリティ部門主席コンサルタント 森本 尚氏が解説する。
記事 IoT・M2M IoT時代のアフターサービス論、どうすれば「魂を込める」ことができるか 2018/03/16 IoTが実現するデジタル化によって、特に製造業の産業構造が大きく変化する“第4次産業革命”の時代に入りました。顧客の関心は、従来のようにモノが持つ「機能価値」だけではなく、モノの使用を通じて得られる「使用価値」や「経験価値」などにシフトしつつあります。競争ルールが変わろうとする中、顧客との接点も変化を続けていますが、特に「アフターサービス」が大きな役割を担うようになってきました。今回は、IoTをはじめとするテクノロジーの変化が、アフターサービスを含めたLTV(顧客生涯価値)にもたらす影響について解説しましょう。
記事 ERP・財務会計・人事給与 ERPをリプレースして成長戦略につなげる方法、IoT連携や働き方改革を実現へ 2018/02/26 急激に変化するビジネス環境に対応し、収益の最大化を支援する――。今、企業システムの根幹を担う次世代ERP(Enterprise Resources Planning)に求められているのは、単なる経営の効率化だけではなく、IoTやAIなどの最新テクノロジーを組み合わせて、長期的な成長戦略を立案できる環境です。ここでは変化しつつあるERPの役割とその将来像を考察していきましょう。
記事 IT市場調査 「IoTとAIが強力に後押し」、あらゆる市場がIT化する2023年への道程 2017/12/22 野村総合研究所は11月、2023年度までのICT(情報通信技術)・メディア関連の主要5市場(デバイス/ネットワーク/コンテンツ/プラットフォーム/xTech)について市場調査の結果と予測を発表した。同社は「デジタル変革」の本質として、「製品・サービス、業務そして業界そのものにおける『アンバンドル化(既存のビジネスモデルや製品アーキテクチャの依存・結合関係の分裂)の進展』」「サブスクリプションモデル前提によるビジネスプロセスの再編」を挙げているが、2023年へどんな社会を想定しているのか。
記事 IoT・M2M 八子知礼氏に聞くシンギュラリティ後の世界、「AIを使う人と使われる人に二極化する」 2017/12/15 AI技術が進展することで、IoTの取り組みは今後どのように変わり、ビジネス、あるいは社会の仕組みはどう変わっていくのか。前編に続き、後編では、ウフル 専務執行役員 IoTイノベーションセンター所長の八子 知礼氏に、日本のモノづくりがどのように強みを発揮していけばよいか、「シンギュラリティ」後の社会の姿について聞いた。