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  • 2017/12/22

「IoTとAIが強力に後押し」、あらゆる市場がIT化する2023年への道程

野村総合研究所は11月、2023年度までのICT(情報通信技術)・メディア関連の主要5市場(デバイス/ネットワーク/コンテンツ/プラットフォーム/xTech)について市場調査の結果と予測を発表した。同社は「デジタル変革」の本質として、「製品・サービス、業務そして業界そのものにおける『アンバンドル化(既存のビジネスモデルや製品アーキテクチャの依存・結合関係の分裂)の進展』」「サブスクリプションモデル前提によるビジネスプロセスの再編」を挙げているが、2023年へどんな社会を想定しているのか。

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NRIは2023年までの5年をどのように予測しているのか
(©xb100 - Fotolia)

デバイス市場はIoT、AIの進展で新たな発展ステージに

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 デバイス市場では、同市場をけん引してきたスマートフォンの販売台数が、2017年度に世界全体で20億台を超える。新興国向けの低価格機種が台数ベースでみた成長をけん引するとともに、ハイエンド端末の機能向上により、デバイスの平均単価は上昇傾向にある。その結果、2023年度には、世界で23億3,000万台に増加すると予測している(図1)。

 iPhoneXでは、新たに搭載された顔認証向けのモジュールが品薄となったため、端末出荷が遅れるなど、機能拡張に伴うデバイスの需給バランスの問題は今後も課題になると指摘している。また、スマートフォンの平均価格が1,000ドル(約11万円)の大台に乗ったことで、今後買い替えサイクルへの影響なども注目している。

 また、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)の領域で進展している技術革新とデジタル変革の大きな潮流の中で、ドローンや音声エージェント端末の出荷台数の高い成長が期待される。

 センサーデータを始めとする実世界データの収集、蓄積、およびその分析に向けて、ビッグデータのさらなる革新に、各種のデバイスがさらに貢献していくことが期待されるとしている。

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図1:世界のスマートフォン市場規模の地域別予測
(出典:野村総合研究所 報道発表)


ネットワーク市場は5Gの普及が光ファイバー回線を下支え

 ネットワーク市場では、日本国内における固定ブロードバンド回線の加入件数が、2017年度末の3,630万件から2023年度末には3,900万件に達すると予測される。

 過去3年、「光コラボレーションモデル」を活用した大手携帯電話事業者による光ファイバー回線とスマートフォンとのセットサービスが、光ファイバー回線が大半を占めるこの市場の拡大要因となってきたが、スマートフォンの買い替えは一服する。

 一方で、2020年頃からサービス開始が見込まれる5G(第五世代移動通信システム)の普及に伴い、携帯電話端末で利用されるコンテンツがますますリッチ化する。データ通信料金を抑えるために、利用者がWi-Fiを通じて固定回線へデータをオフロードするニーズが高まり、それが今後の光ファイバー回線需要を下支えするとみている。

 携帯電話・PHSの契約回線数は、タブレット端末やIoT機器など通信モジュールが組み込まれた機器の増加、多様なMVNO(仮想移動体通信事業者)の登場などにより、2017年度末の1億7,099万回線から、2023年度には1億8,316万回線に増加するとみている(図2)。

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図2:日本国内における携帯電話・PHS契約回線数の予測
(出典:野村総合研究所 報道発表)


 格安スマホは認知度と利用が着実に高まっており、2017年度末の2,031万回線から、2023年度末には約2倍の4,070万回線まで拡大する。しかしその半分強は、既存携帯電話事業者のサブブランド(Y!mobileやUQmobile)が占めると予想され、MVNOは、ますます価格以外の要素による差異化が求められるとしている(図3)。

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図3:日本国内における格安スマホの契約回線数の予測
(出典:野村総合研究所 報道発表)


【次ページ】コンテンツ市場・プラットフォーム市場・xTech市場の未来

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