- 2006/04/21 掲載
ビル・ゲイツ来日記者発表会開催!!~話題のWeb2.0にも言及~
20周年を迎えるマイクロソフト日本法人の今後の展開などについて幅広く言及
Yahoo! グーグル躍進はマイクロソフト技術の賜物!?
グーグルやYahoo!の躍進を支える新しい技術、Web2.0についてどう思うか?という記者からの質問についてゲイツ氏は、
「そもそもどういうものかはっきりとしていない」としながらも、インターネットにおけるインターオペラビリティがもたらす恩恵は大きく、バーチャルアースといったWebサービスの提供を今後も続けていくとした。
ソフトウェア産業全体の新しいプラットフォーム作りに取り組んでいるという意味では、ヤフーやグーグルは素晴らしい企業だと褒め称えながらも、それらの開発プラットフォームやWeb環境に先進的に取り組んできたのはマイクロソフト社であると強調した。
また、「(そういったWebサービスは)すべて複雑な仕組みに基づいたソフトウェアであり、その仕組み作りにかかっている」と語り、ソフトウェアに特化した企業としての立場を明確にした。
放送と通信の融合は進むのか?
昨今日本で話題を呼んでいる放送と通信の融合について、ゲイツ氏は、「インターネットで広く動画を取得できる仕組み作りが進んでおり、今後も進んでいく」との見通しを示した。ただこれらは一つの会社がすべてをてがけるということではなく、マイクロソフトはソフトウェアプラットフォームに注力していくとし、IBMのようにハードもソリューションも手がけるといった真似はするべきではないと同社の姿勢を非難した。
マイクロソフトの日本市場新戦略「PLAN-J」
20周年を迎える日本市場における新戦略「PLAN-J」において、今後NPOを支援する体制の強化や、来年初めにも提供されるWindows Vista、ならびに2007 Microsoft Officeで実現するライフスタイルの革新についても言及。冒頭で日本市場におけるこれまでの歩みを振り返り、毎年パートナーシップを拡大していくことでソフトウェア開発に注力できたことは幸運だったと語った。
また、現在、東京大学とのパートナーシップを進めている点を挙げ、研究開発を支援したり、デジタルワークスタイルを容易に進めるコラボレーション環境を構築していく流れを今後いっそう拡大し、ますます重視していく姿勢を強調した。これらはすべてPLAN-Jにコミットしたもので、テレビやゲーム、PCなどさまざまなデバイスを通して、あらゆる人々、高齢者や障害を持つ人々が相互に接続可能な環境を提供していくとした。
さらに、NPOの支援体制の強化に触れ、具体的に4つのポイントを提示した。ソリューションを含めたデジタル技術向上のカリキュラム、NPO Dayの開催、NPOとの協業プログラム、経済的な支援も含めたプログラムといった細目にわたる。
投資総額は60億ドル以上 1/3はセキュリティ分野
今後もデジタルワークライフスタイル市場の明るい見通しを受けて、現在の60億ドル以上の投資は今後も拡大させていく。そのうち1/3はセキュリティが占め、現在も行われている自動的に提供されるセキュリティパッチや、Webサイトのアクセスにおける危険性回避の導入など、逐次提供していくという。 また、昨年投入した新ゲーム機、Xbox360が順調に売り上げを伸ばしていることに触れ、ゲーム内のコミュニティが確立され、社会的な側面に革新をもたらしていることについて、あらゆる年齢層の人を対象に市場規模を拡大していく。
来年リリースを予定しているWindows Vista、2007 Microsoft Officeに触れ、「あらゆることをうまく接続するための仕組み」を実装していると語り、どこにファイルがあるのかといった検索機能の向上、ワイヤレス環境の強化、デスクトップをなくしてもフォローアップできる機能などについて言及した。
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