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- 2023/05/13 掲載
プロンプト・エンジニアとは何か?年収4,000万円超え、AI普及で登場した新職種の本質
バークリー音大提携校で2年間ジャズ/音楽理論を学ぶ。その後、通訳・翻訳者を経て24歳で大学入学。学部では国際関係、修士では英大学院で経済・政治・哲学を専攻。国内コンサルティング会社、シンガポールの日系通信社を経てLivit参画。興味分野は、メディアテクノロジーの進化と社会変化。2014〜15年頃テックメディアの立ち上げにあたり、ドローンの可能性を模索。ドローンレース・ドバイ世界大会に選手として出場。現在、音楽制作ソフト、3Dソフト、ゲームエンジンを活用した「リアルタイム・プロダクション」の実験的取り組みでVRコンテンツを制作、英語圏の視聴者向けに配信。YouTubeではVR動画単体で再生150万回以上を達成。最近購入したSony a7s3を活用した映像制作も実施中。
http://livit.media/
生成AIの普及で生まれるまったく新しい仕事
ChatGPT人気を追い風として、生成AI市場が活況の様相だ。グーグルは、同社が試験運用するチャットAI「Bard(バード)」の大規模言語モデルを旧式のLaMDAから、新しいモデルPaLMに切り替えたばかり。AIのパフォーマンスに影響を及ぼすパラメータ数は、1750億から5400億に増加、今後精度の向上が見込まれる。
また、テスラやツイッターなどの代表を務めるイーロン・マスク氏もAIスタートアップを設立し、ChatGPTの競合プロダクト「TruthGPT」を展開する計画を明らかにしている。
数年前から言われている「AIによる産業革命」が消費者の目に見える形で展開しており、テクノロジーへの期待と懸念が渦巻く状況となっている。
大きな懸念の1つとして、AIが人間の仕事を奪うのではないかというものがある。実際、すでにAIによって置き換えられているケースもあるようだが、一方でAIが普及したことで、これまでになかった仕事が誕生しているのも事実だ。
ゴールドマン・サックスも4月5日のAIレポートで「過去に起こった自動化による労働者の失業は、新しい仕事の創出によって相殺されてきた」と述べている。
新たに注目されるプロンプト・エンジニアとは?
このようにAIの普及で注目される職種の1つが「プロンプト・エンジニア」だ。ChatGPTを例に取ると、期待するアウトプットを生成するために、チャット欄に入力する自然言語(プロンプト)を適切な言葉に最適化することを主な職務とする。自然言語のみを扱うものから、大規模言語モデルの開発に携わるものまで、求められるスキルレベルもさまざまで、それに伴い報酬も異なる。最近では、33万5,000ドル(約4,500万円)を提示するプロンプト・エンジニアの求人が掲載され話題となったところ。
新しいAI関連の職種として、特に英語圏で話題となっている。TIMEが伝えたビジネスSNSリンクトインのデータ(2023年4月14日)によると、同プラットフォームにおける「generative AI」という言葉を含む投稿の数は、昨年に比べて36倍増加し、また2021年から2022年にかけて「GPT」という単語を含む求人広告の数も51%増加したという。 【次ページ】多用なプロンプト・エンジニア職、「技術スキルゼロ」のポジションも
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