• 2006/09/04 掲載

【調査レポート】国内ITアウトソーシング市場は新たな競争局面

ITアウトソーシング

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IDC Japanは、国内ITアウトソーシング市場における主要ベンダー10社の連結売上高および競合状況に関する調査結果を発表した。

Point12006年3月期ITアウトソーシング売上ランキングでは、富士通、IBM、NTTデータ、NEC、日立が上位5社で変動なし
Point2ベンダーにより成長率に違い。新たな競争の局面に入りつつある


 IDC Japanは、国内ITアウトソーシング市場における主要ベンダー10社の連結売上高および競合状況に関する調査結果を発表した。これによると、2006年3月期における国内ITアウトソーシング売上高の上位5社は、富士通、IBM、NTTデータ、NEC、日立と上位5社は変動がなかった。


Source: IDC Japan, 9/2006
2006年3月期 国内ITアウトソーシングベンダー売上高ランキングと前年比成長率


 順位の変動はなかったものの、各ベンダーの成長率の差が顕著になっており、上位10社のうち前年比10%以上の成長を遂げたベンダーが2005年3月期の6社から2社に減少する一方、マイナス成長となったベンダーも2社あった。

 IDCは、国内ITアウトソーシング市場が、2005年から2010年の間に、年平均成長率6.2%の成長を予測している。その一方、サービス利用層の変化、ITアウトソーシング導入目的の多様化など、質的な変化も起こりつつあるという。ベンダーの業績は、このような市場の変化を背景に、営業や導入前のコンサルティングを通じた細かい対応や、注力するアウトソーシングサービスの内容の違いが成長率の差として表れてきている。今後も競争が激化する一方、この競争を勝ち抜くため、各ベンダーは業種に特化したサービスの提供や、BPOへのサービス拡大などを通じて収益基盤の強化を図っていく必要があるとのことだ。

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