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  • 2006/12/21 掲載

『Web2.0ビジネス』(1)--参加型アーキテクチャと蓄積データのビジネス適用(2/4)

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「 読む」から「参加する」へ


 インターネットは従来のメディア発信型の「読むインターネット」からユーザーが自発的に参加しコミュニケーションし合う「参加するインターネット」に変わりつつある。最近では多くのサービスに“参加型アーキテクチャ”が採用されている。参加型アーキテクチャとは、①ユーザー参加機能をサービスにビルトインし、②ユーザーが生成したデータがネットワーク側へ蓄積され、③蓄積したデータをサービスに反映させるという一連のメカニズムである。

 ユーザー参加機能をサービスにビルトインした例としてAmazonのユーザーレビューがある。商品を購入したユーザーがその商品を評価した情報をレビューとして書き込み共有することで、他のユーザーが商品を購入するときに重要な参考情報となっている。

 ウェブサービスにおいてユーザーが生成するデータとはどういうものだろうか。これは大きく分けて2通り存在する。1つは上記で例に挙げたユーザーレビューやブログエントリーのようにユーザーが直接生成するコンテンツ。もう1つは商品の購買履歴やサイト内のクリック履歴などの行動履歴のようなデータである。

 前者はユーザーレビューのようにそのままサービスのコンテンツとして利用される。後者はユーザーがどのようなニーズを持っているかを検証するデータとして使われたり、同じような嗜好を持つ他のユーザーがどのようなものに興味を持っているかを知らせ、次のアクションを促すようなサービスとして使われている。

 ユーザーがコンテンツを生成する一方、ユーザーがコンテンツを整理しているという側面もある。ブログが普及した昨今はユーザーが生成するコンテンツがものすごい勢いでネットワーク側に蓄積されていくため、個人の能力だけでは情報の整理がままならない状況が生じている。

 この玉石混交の情報の中から参加型アーキテクチャを採用することで価値ある情報のみを抽出するサービスが複数生まれている。例えば、私が所属するマイネット・ジャパンでは「newsing」というサイトを運営しているが、ここでは投票やクリックというユーザーの行動を直接利用するランキング方式を採用している。また、ユーザーは価値のあるサイトにリンクするという行動に着目して検索結果の信頼度を算出するGoogleのページランクといったものもそれにあたる。以上のように参加型のアーキテクチャをうまく利用することによって、ユーザー個々人の嗜好に合わせたサービス開発を行うことがWeb2.0におけるサービスの特徴である。

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