- 2007/01/11 掲載
【インターネット広告市場調査】モバイル向け検索連動型広告などが急拡大
パソコン向けP4P、対前年比154%の1,047億円と拡大
検索エンジンマーケティング(SEM)を手がけるアウンコンサルティング(東京都千代田区)は、検索連動型広告とコンテンツ連動型広告(P4P)に関する2006年の広告費と今後の市場規模についての調査結果を発表した。
この調査によると、2006年のパソコン向けP4P広告費は、対前年比154%で1,000億円を突破したという。そのうち、検索連動型が888億円(前年比148%)と主流を占める傾向に変わりはないものの、mixiの広告展開などによりコンテンツ連動型広告も順調に拡大して、前年比約2倍の159億円となった。
成長の背景について、検索連動型広告は一部業界での出稿差し控え等が見られたものの、テレビCMや新聞広告などと組み合わせたクロスメディア手法が隆盛したことで、大手企業を中心とする広告出稿が増加したこと、また代理店やコンサルティング会社を介さずに自社内で運用を行うインハウスニーズが好調に拡大をした影響であるとアウンでは分析している。
また、コンテンツ連動型は、昨年予測に比べ、大手広告主からの導入に若干の遅れが見られている点、広告クリック単価が低廉に推移している点などを指摘。その結果、昨年予測を下回る結果となったという。しかし、コンテンツ連動型広告は各種媒体にとっての有効な収益源としての役割も強めており、その配信先が順調に拡大していることが下支えとなって倍増になったという。
これらの結果より、アウンコンサルティングでは、2010年にはパソコン向けP4P全体で、昨年予測を上回る2,982億円へと成長し、パソコン向け広告費の実に48%を占めるに至ると推算する。
またアウンコンサルティングでは今年から新たに、携帯電話などのモバイル向けP4Pの市場規模の試算も開始。昨年、主要携帯キャリア各社により、ソフトバンクがYahoo! JAPANを、KDDI(au)がGoogleの検索システムを導入した結果、モバイル経由の検索数の大幅増加、シェアが急拡大したという。
モバイル向けP4P広告費は2006年、前年比418%の21億円へと大幅に拡大。今後さらにユーザー間におけるモバイル検索の浸透が促進することで、2010年にはモバイル向け広告市場の15%を占める189億円へと成長していくと予測する。
![]() Source:アウンコンサルティング,2007 |
パソコン向けP4P、モバイル向けP4P広告費とその割合についての見通し
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