- 2007/02/16 掲載
事業拡大のためのセキュリティ投資[第4回/全4回](2/2)
高度成長時代を仕事に捧げてきた団塊の世代の方たちが、2007年から2010年にかけて退職を迎える。その数、およそ300万人。その退職金の総額は80兆円ともいわれている。高度成長時に、家庭を顧みず会社にすべてを捧げてきたために、定年後に離婚の危機を感じている方も多い世代である。そこで、定年後は夫婦間および親子間の絆を築くために、この退職金が動くことは確かである。
しかし、この世代はかろうじて会社でメールなどを使っている程度で、家ではあまり使わない世代である。そこで、狙うのは団塊の世代のジュニアである。この世代は、仕事でも家庭でもパソコンを使いこなしており、ネット社会の中でもかなりの存在感を持っている。また、ちょうど子育ての時期にさしかかっており、金銭的にもあまり余裕がない時期である。
この団塊の世代と、団塊ジュニアの世代に向けて、支払いは団塊の世代、選ぶのは団塊ジュニアの世代、買ってもらうのは団塊ジュニアの子供というような、3世代の個人情報を蓄積して買い物を楽しめるようなショッピングサイトを作るというのはどうであろうか?もちろん支払いはカードだけというわけにはいかない。現実世界で暮らしている団塊の世代向けには、さまざまな支払方法を用意しなければいけない。また、物を売ることだけが目的ではないので、この3世代のコミュニケーションを如何にとって、買い物を楽しんでもらえるかを工夫しなければならない。
このようなショッピングサイトを立ち上げることが出来るのは、個人情報を正しく安全に管理・運営できる会社でなければならない。新たなビジネスチャンスを得るためにも、もう一度、自社の個人情報保護対策のあり方を見直すべきではないだろうか。
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