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- 2024/03/06 掲載
「爆増するID」どう管理するのが正解? IAM(IDアクセス管理)の超重要3トレンド
高度化するデジタルアイデンティティへの要件
人々の消費活動や企業の事業活動におけるオンライン化は、ここ数年で一気に拡大している。特に、企業がインフラストラクチャーやアプリをクラウドに移行したことに伴い、デジタルアイデンティティに求められる要件は高度になるとともに、その重要性も増してきた。ガートナーのシニアディレクターでアナリストを務めるマイケル・ケリー氏は、次のように語る。
「メインフレームから始まり、ブラウザーベースのWeb1.0、双方向のやり取りを可能にしたWeb2.0、そして完全に分散化されたWeb3.0までさまざまなステージがあります。管理者は、これらすべての環境にわたってIDおよびアクセス管理をサポートしなければなりません」(ケリー氏)
また、これらのステージは互いに衝突することがあり、それが企業が直面している現状の課題でもあると説く。そのうえで、ケリー氏はアイデンティティ/アクセス管理(IAM)における今後の展望について言及した。
IAMの超重要トレンド3つ
まずケリー氏は、IAMで成功するためには「必要なものをすべて備える必要がある」と語る。そのためには、市場がどのように進化しているかを理解する必要がある。IAM分野の主要なトレンドとして、次の3つを挙げる。
- アイデンティティ・ファブリック
- アイデンティティ・ファブリック・イミュニティ
- ランタイム承認
「これらは今日の市場で起こっていることであり、この重要なトレンドに向けた計画を立てる必要があります。現在、より多くのアイデンティティが、より多くのコンテキストで、より多くのシステムに存在し、より多くの攻撃を受けています」(ケリー氏)
サイバー攻撃が増加の一途をたどってきた結果、「アイデンティティ・ファースト」のセキュリティの世界を構築しているという。 【次ページ】3つのトレンドキーワードは何を示す? それぞれを詳解
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