• 2007/05/25 掲載

【第1回】Webビジネスのための稼げる集客方法の基礎/前編

最新!誰でもわかるサイト集客・成約率アップの成功戦略

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
記事をお気に入りリストに登録することができます。
現在、ブログはコンシューマー・ビジネス共に、継続的な発展を続けている。すでに多くのユーザーは、情報発信ツールとしてだけではなく、アフィリエイト*やテキスト広告*など収入源にもしている。また、ビジネスユースは、Webサイトへの広告費用を年々増加している。本記事では、これらのユーザーがさらにその効果を上げるために、いかにサイトの集客数を増やすか、成約率をあげるかについて解説する。
 第1回目は、ブログとその広告手法を事例にし、改めてブログの有用性を説明する。さらに、Webへの集客アップの基礎的な話から、裏技・小技を紹介していく。実例やツールの利用事例などを交えて、効果的に集客数を増やし、収益をアップする方法を提案する。


広告における2つの立場


【売上アップ】Web解析2.0
吉川 功(よしかわ・いさお)
1996年、ソフトバンクモバイル(当時、東京デジタルホン)
に入社、2G/3Gの立ち上げ業務に従事。その後、ソフトバン
クBBにて、法人インターネット事業のプロジェクトマネジ
メント業務を経験し、2004年マルチメディア総合研究所に
入社後、アイピーモバイルにてオールIPモバイルブロード
バンドの立ち上げプロジェクトに参加。
 まず、広告に関しては、以下、2つの立場がある。

①広告主(広告を出す立場)
②広告掲載主(広告を掲載する立場)

 一般的に、①広告主は、自社で運営するWebサイトやブログへの集客数を増やし、成約率を上げることを目的とする。当然ながら広告掲載のための費用が必要になる。一方、②広告掲載主は、広告を掲載することにより、広告料収入を得ることを目的とする。広告の種類により、収入単価や収入機会は異なる。

 まずは、広告主、一般的に「企業側」の立場で解説する。ここでは、ブログに掲載される広告を事例にして解説する。一般ブロガーが企業広告を掲載する方法は2種類ある。アフェリエイトとテキスト広告だ。  広告主にとって、アフィリエイト広告は、テキスト広告よりも非常に効果的である。テキスト広告の場合、表示されたテキスト広告に対して、ユーザーがクリックをするだけで広告料(CPC型商品)が発生するが、必ずしも成約に結びつくわけではない。一方、アフィリエイトとして広告を出す場合、ユーザーが最終的に契約に結びついたら広告料を支払うという成果型支払いの仕組みが存在する。つまり、成約に到達してはじめて広告料を支払えばよいのである。広告主にとっては、非常に費用対効果が高いといえる。

 広告掲載主にとっては、テキスト広告のほうが、広告掲載収入を得るハードルが低く広告を掲載するモチベーションは高くなる。結果として、テキスト広告掲載主のためのサービスGoogleAdsenseやBrainer等が非常に注目を集めている。広告主としては、この広告掲載主“ブロガー”にとってハードルの低い「テキスト広告」と、広告主にとって費用対効果が高い「アフィリエイト」を組み合わせて、広告を出すのが得策といえる。

 次回以降解説するが、広告を出すときは、必ず最終的な成約数と広告費用を定量的にシミュレーションし、費用対効果を事前に十分考慮したうえで、Webマーケティングの戦略を立てる必要がある。


テキスト広告による集客モデルについて


 ここからは、Webサイトやブログで、集客する立場で解説していく。まずは、先ほど紹介したテキスト広告で集客するモデルについて、具体的な数字を用いて考えてみたい。テキスト広告の考え方は単純なので、一番最初に事例をもとに解説をする。考え方としては、下記の通りとなる。

■テキスト広告の収入モデルの事例

ページビュー×広告クリック率=クリック数
クリック数×広告クリック単価=広告料収入


 ここで、1か月間、テキスト広告を掲載したときの運用について、下記のパラメータを前提として、シミュレーションしてみる。

■シミュレーションに必要なパラメータ

1日の目標ページビュー=1,000PV
1か月の目標ページビュー=1,000PV×30日=30,000PV/月
広告クリック率=0.3%*
広告クリック単価*=20円/クリック


■1ヶ月に必要なテキスト広告費用は?

1ヶ月のクリック数=30,000PV×0.3%=90クリック
1ヶ月のテキスト広告料収入=90クリック×20円/クリック=1,800円


 大雑把なシミュレーションではあるが、1ヶ月に30,000ページビュー(1日に1,000ページビュー)集客したい場合、1ヶ月に1,800円のテキスト広告料が必要となる。

 この事例のように、集客数を大きくするには、多くの広告費用が必要になる。さらに、「良質」の集客があると、その後の「Webサイト内でのクリック率」や「成約率」が高くなり、結果として費用対効果の増加を実現する事ができるのである。

 最後に重要なのは、このページビューで集客した後の行動に関してだ。集客した後は、当然、目的(購買、資料請求など)を達成することが必要となる。目的を達成すること=成約だ。最終的には、この成約数に対して、かかった費用(広告費用やWebサイトのリニューアル費用など)を考えていくことが重要である。つまり、費用対効果。次回以降、順次解説をしていく予定である。

■費用対効果とは (費用対効果)=(成約数(物販の売り上げや、資料請求数))÷(かかった費用(広告費用やWebサイトのリニューアル費用など)



広告以外の集客方法について


 さて、上記で説明した広告により集客数および成約率を高める以外には、どのような方法があるのか?手段は多様にあり、主な手段を下記に列挙する。下記の手段、対策については、次回以降順次詳細を紹介していくことにする。

・写真や動画掲載による対策
・相互リンク*による対策
・SNS*との連携による対策
・メールマガジン、メーリングリストによる対策
・RSS*との連携による対策
・双方向コミュニケーションによる対策
・コメント*・トラックバック*による対策
・Skype*等IM*を使った対策
・SEO*による対策
・リスティング広告*による対策
・LPO*による対策
・アクセス解析*による対策


(注1)アフィリエイト(アソシエイトとも呼ばれる。)とは、ウェブサイトやメールマガジンなどに、物販業者や企業等が、ECサイトや企業サイトへリンクを張って、ユーザーがリンク経由で、当該ウェブサイトで成約(商品を購入したり、企業の会員登録をしたりする事)が発生すると、自社ウェブサイトの運用者に成果型の報酬が支払われるという広告手法。
(注2)テキスト広告の収入源とは、GoogleAdsense*やBrainer*などで、自分のウェブサイトにテキスト広告を掲載して、広告収入を得る事である。
GoogleAdsense http://www.google.com/adsense
Brainer http://brainer.jp/
(注3)ページビューとは、ウェブサイトにおけるアクセス数の単位の一つ。ウェブサイトの閲覧者(訪問者)のブラウザに1ページ表示されるのが1ページビューとなります。通常、ウェブサイトの閲覧者(訪問者)はウェブサイト内の複数のページを閲覧するため、訪問者数(ビジット)よりもページビューのほうが多くなる。
(注4)広告クリック率0.3%について、一般的に、ページビューの総数に対して、おおよそ0.3%のクリック率といわれている。ただし、ウェブサイトのコンテンツや広告のレイアウト等によって、この率は変動する。
(注5)テキスト広告の、クリック単価は、10円~1000円程度と幅が広い。このテキスト広告の単価については、Overtureなどは入札方式によってきまる為、一般的に人気のキーワードになると単価が高くなる。このテキスト広告のためのキーワードと広告のテキスト文書を、いかに選定するのかも非常に重要な要素となる。
(注6)相互リンクとは、2つのウェブサイト間で、相互にURLリンクし合う状態を表すことである。原則的には、相互に合意した上でリンクをすることがモラルである。
(注7)SNSとは、ソーシャル・ネットワーキング・サービスの略である。ソーシャルネットワークとは、社会的ネットワークの事であり、そのネットワークをインターネット上で構築するサービスのことである。日本でもっとも有名なのがmixiであるが、SNSは、登録制、招待制などのいくつかの仕組みがある。
(注8)RSSとは、ブログやニュースなど各種ウェブサイトの更新情報を簡単にまとめ、配信するための幾つかの文書フォーマットの総称である。最近では、メールクライアントに内蔵されたり、ウェブサイト上でRSSを確認できるサービスなど、利用手段が広がってきている。
(注9)コメントとは、ブログやウェブサイトの記事や内容に対して、発言を残すことである。
(注10)トラックバックとは、ほとんどのブログが持っているの主要機能の一つである。具体的には、他人のブログの記事に自分のブログへのリンクを作成する機能を示す。またはトラックバック機能を利用する行為を指すこともある。
(注11)Skypeとは、インターネット電話の無料ソフトウェアの事である。電話だけでなく、チャットやテレビ電話、会議電話など多くの機能を備えている。
(注12)IMとは、インスタントメッセンジャーの事である。相互にリアルタイムにチャットを行うソフトの事である。上記のSkypeもその一つであり、主要なメッセンジャーとして、WindowsLiveMessengerやYahoo!Messengerなどがある。
(注13)SEOとは、検索エンジン最適化の事である。これは、検索エンジンでの検索結果でより上位に自分のウェブサイトやブログが表示されるように対策をすることである。または、その技術のことである。
(注14)リスティング広告とは、クリックされた分だけ広告費用を支払うというクリック報酬型広告である。GoogleAdwordsやOverture等が有名である。
(注15)LPOとは、ランディングページ(受けページ)最適化の事です。ウェブサイトにおいてウェブサイト間にある文脈に最適化されたページを介在させることである。具体的には、商品の売り手と買い手の情報のギャップを埋める方法であり、これをやることにより成約率を上げることができる。また、成約率の高いページを分析し続けることを意味する場合もある。
(注16)アクセス解析とは、ウェブサイトやブログの運営者が閲覧者の環境・特性(主に、ページビューや訪問者数など)を知る機能である。

関連タグ

関連コンテンツ

あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます