• 2025/12/11 掲載

アマゾンも本気「生成AIで商品検索」、消費者の7割が「安く買える」と答えた新常識

連載:米国の動向から読み解くビジネス羅針盤

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生成AIを活用した商品検索や、AI経由の小売サイトへのトラフィックが急激に伸びている。AIプロバイダーや小売チェーンは、ネットショッピングのあり方を根本から変えるものになると期待を寄せる。従来型ECサイトと生成AIサイトにおける購入体験にはどのような違いがあるのか。実は、多くの消費者たちが「AI商品検索ならより安いものが見つかる」と信じているという。今回は、AI商品検索の実態に迫る。
執筆:在米ジャーナリスト 岩田 太郎

在米ジャーナリスト 岩田 太郎

米NBCニュースの東京総局、読売新聞の英字新聞部、日経国際ニュースセンターなどで金融・経済報道の基礎を学ぶ。現在、米国の経済を広く深く分析した記事を『週刊エコノミスト』などの紙媒体に発表する一方、『Japan In-Depth』や『ZUU Online』など多チャンネルで配信されるウェブメディアにも寄稿する。海外大物の長時間インタビューも手掛けており、金融・マクロ経済・エネルギー・企業分析などの記事執筆と翻訳が得意分野。国際政治をはじめ、子育て・教育・司法・犯罪など社会の分析も幅広く提供する。「時代の流れを一歩先取りする分析」を心掛ける。

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AIからECに訪問して商品を購買するケースが急増している
(後ほど詳しく解説します)

なんと57%…商品検索に「ChatGPT使うつもりない」

 商品を探すのに、生成AIを利用する消費者はどれほどいるのだろうか。

 米マーケティング調査企業のTinuitiが5月に発表した消費者調査によれば、7月に行われる米アマゾンのPrime Dayイベントに向け、アマゾン自体が提供するAIショッピングアシスタント「Rufus」を「知らない」と回答した者が21%、「Rufusは知っているが使うつもりはない」が45%にも上り、「Rufusを使うつもり」の33%を上回った(図1)。

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【画像付き記事全文はこちら】図1:商品検索にRufusやChatGPTなどのAIを使うつもり?使わないつもり?
MediaPostより編集部作成)

 さらにOpenAIのChatGPTについて聞くと、「知らない」とした回答者は9%しかいなかったが、「ChatGPTは知っているが使うつもりはない」が57%と高く、「使うつもり」の34%を大きく上回っている。

 多くの消費者が生成AIによるネットショッピングを知らない、あるいは使うつもりがないのだ。

 しかし、使ってみる人の数は着実に増加しており、実際、AIの補助により購入まで進むケースが急伸している。米アドビの調査を見ても、その伸び具合は衝撃的だ。

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次のページ以降では、AI起点でECサイトに訪れるケースの成長率とともに、アマゾンの事例や、eコマース企業・小売企業に必要な戦略、また商品検索で重要となるポイントについて解説します
【次ページ】AI→ECサイト訪問、たった1年で「○○%増」の衝撃
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