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  • 2007/07/18 掲載

【連載】ITILとは(1):ITIL、その本質

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「ITIL」は、ITサービスマネジメントのデファクトスタンダードとして広く利用されていたが、近年国際標準化が行われなど、発展に向けてさまざまな取り組みがなされている。本連載では、ITILの本質とは何なのかといった基本的なところから、2007年の5月末より提供が開始されている最新のVersion.3の英語版の概要まで、日本HPの塩田貞夫氏が解説する。

塩田貞夫

塩田貞夫

日本ヒューレット・パッカード テクノロジーサービス統括本部 アドバンスソリューション部 ビジネスクリティカルコンサルタント 長年にわたり運用の現場でカスタマーサービスの技術サポートを担当。1998年ごろからITILベースのアセスメントサービス、コンサルティングを手がける。itSMF Japan設立当初より参加し、現在は同団体の理事を務める。ISO/IEC 20000JIS化原案作成WG委員、ITSMS適合性評価制度運営準備委員会委員、ITSMS適合性評価制度技術専門部会委員、ITIL Foundation、ITIL Manager資格取得者

青本と赤本

ITアーキテクト
写真1 赤本と青本
青本がサービスサポート、
赤本がサービスデリバリ
 ITIL(Information Technology Infrastructure Library)(*1)とは、ITサービスマネジメントのデファクトスタンダード(事実上の標準)と呼ばれている。「Library」とその名が示すように、ITILは書籍群のことである。1980年代後半に英国のCCTA(*2)により「ITIL V1(Version 1)」が制定され、当初は40冊程度の書籍で構成されていた。

 2000年ごろからITILの統合化が進み、「ITIL V2(Version 2)」では副読本のソフトウェアアセットマネジメントを含む9冊のITIL書籍に集約し出版されている。一般にITILとは、この中の2冊「サービスサポート」と「サービスデリバリ」を指すことが多く、書籍の色からそれぞれ「青本」「赤本」と呼ばれる(写真1)。

 ITILの策定までには多くの公的機関、ベンダー、コンサルタント、ユーザーの経験・知識・開発を経ている経緯がある。ITILは公表以来、ITサービスマネジメントのベストプラクティス向上を目的としたグローバルコンソーシアム(itSMF(*3)を参照)により改善され、現在も進化を続けているわけだ。

【次ページ】ITサービスの品質・コストの妥当性に応える

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