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- 2007/10/26 掲載
ネットワーク機器 基本中の基本(4)「ハブに見るLAN内基本メカニズム(下)」
インテリジェント・リサーチ 代表取締役
システムエンジニア、ソフト開発会社役員を経て、1990 年にインテリジェント・リサーチを設立。代表取締役に就任し現在に至る。システム開発、インターネット関連ビジネスのほか、Webコンテンツ、雑誌、書籍の執筆を通じた啓蒙活動にも力を入れており、多数の著書がある。1959年東京生まれ。
信号を無条件に中継するハブは、それ以外の機能がないかのように見えるが、実際は、フレームのやり取りを円滑に行うために不可欠な働きを担っている。
LANでは、複数のPCからの電気信号が混信しないよう、フレーム単位に分割して送信すると述べた。こうした仕組みでも、信号が混信することはある。それは複数のPCが、同時にフレームを送信した場合である。この場合、電気信号は同時にハブに到達する。
ちなみに、信号の衝突を「コリジョン」という。ハブがコリジョンを検知すると、全ポートに対してビジー信号を発信する。フレームを送信した複数台のPCはこれを検知し、あるランダムな時間間隔を待ち時間として、その間フレームの送信を控えるというルールがある(図4)。
図4 ハブと媒体アクセス制御方式 |
つまり、道路交通法における「赤=止まれ」に近いルールがLANにもあるのだ。なお、ネットワーク共有のためのこうした制御を「媒体アクセス制御方式」という。また、有線LANにおけるアクセス制御方式を、「CSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection)」と呼ぶ。ハブはPCとPCの中心点、つまり交差点で車の衝突を防ぐ信号機といえる。
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