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- 2015/06/19 掲載
ホワイトボックススイッチとは?(後編)──ここから新しいビジネスが生まれる
ITジャーナリスト/Publickeyブロガー。大学でUNIXを学び、株式会社アスキーに入社。データベースのテクニカルサポート、月刊アスキーNT編集部 副編集長などを経て1998年退社、フリーランスライターに。2000年、株式会社アットマーク・アイティ設立に参画、オンラインメディア部門の役員として2007年にIPOを実現、2008年に退社。再びフリーランスとして独立し、2009年にブログメディアPublickeyを開始。現在に至る。
OpenNSL、OFDPA
ホワイトボックススイッチ用のソフトウェアが相次いで登場しています。それらを紹介します。OpenNSL、OFDPAはブロードコムのASICを制御するためのオープンなSDKで、対応スイッチならブロードコムとのNDA(秘密保持契約)なしでASICをプログラミングできるライブラリです。
図の赤いところがOpenNSL、OFDPAが提供する部分です。
OpenEthernet
OpenEthernetはMellanox製品のASICを制御するためのオープンなAPIです。これはデーモンがどうASICを制御すればいいかが記述されたヘッダファイルだけが公開されています。ONIE
ONIE(Open network Install Environment)は、ブートローダとOSのインストール機構を兼ねていて、スイッチのROMに焼かれて出荷されることを想定しています。ホワイトボックススイッチは、購入した直後にOS Aを入れて、その後OS Bを入れるということが可能です。ONIEを使うことでそうした異なるOSの導入が可能です。
Open Network Linux
Open Network LinuxはDebianベースのスイッチ用Linuxディストリビューションです。スイッチにはASIC以外にもファンだったりセンサなどさまざまなデバイスが組み込まれていますが、そうしたデバイスのドライバなどを同梱しています。Open Network LinuxはONIEを介して対応スイッチにインストール可能です。
FBOSS
FBOSSはFacebookのスイッチエージェントで、IPの経路やARPの学習などをするデーモンです。ブロードコムのOpenNSLと連係して動作します。【次ページ】 会場からの質問と回答
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