モバイルビジネス市場が1兆円超え、前年比23％の増加--総務省調査

　総務省は18日、「モバイルコンテンツの産業構造実態に関する調査結果」を発表した。発表によると、2007年のモバイルビジネス市場は1兆1,464億円で前年比で23％、2,179億円の増加となった。

　総務省では、近年の携帯電話の広範な普及、端末の高速・高機能化、通信料金体系の変化などを背景に、モバイルビジネス市場が急速に拡大しつつあると分析した。

　モバイルビジネス市場のうち、モバイルコンテンツ市場は4,233億円で前年比16％増だったが、モバイルコマース市場は7,231億円で前年比29％増と顕著な伸びを示した。携帯インターネット利用人口は7,287万人で前年比2.8％と微増（総務省「平成19年通信利用動向調査」）ながらも、市場は順調に拡大したと総務省では指摘している。

　「着うた系」、「モバイルゲーム」市場に加えて電子書籍市場も急速に拡大。その一方で「着信メロディ系」、「待ち受け系」市場は縮小傾向したという。

　モバイルコマース市場では、物販系が前年比27％増で3,292億円。サービス系は特に顕著で前年比41％増の2,708億円となった。これにトランザクション系が1,231億円と前年比11％増といずれも拡大が続いた。