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- 2025/10/21 掲載
なぜ今、企業は“ドラマ”に投資するのか? GOKKOがけん引する縦型ドラマ経済圏
成長が著しい「縦型ショートドラマ市場」
縦型ショートドラマ市場の成長が著しい。縦型ショートドラマとは、TikTokやInstagram、YouTubeショート、あるいは専用の配信アプリで提供される、1動画あたり1?3分程度のドラマ作品のこと。10代から20代の若年層を中心としてよく観られており、ここ2、3年は製作・制作会社の新規参入や在京テレビ局の参画なども相次いでいる。2022年に設立された、縦型ショートドラマのクリエイターチームの会社GOKKO 。その代表取締役・田中聡氏は2023年2月、当時は若年層以外に現在ほどは知名度のなかった縦型ショートドラマについて詳細に解説した。
それから2年半、市場は文字通り爆発的に拡大した。なぜそれほどまでに市場が伸びたのか? なぜ企業PRに使う企業が増えているのか? 田中氏に、2年半ぶりに話を聞いた。
縦型ショートドラマは2025年、「BtoB」が一気に伸長
――縦型ショートドラマの市場の拡大傾向について教えてください。
――なぜB to Bが時間差で伸びたのでしょうか。
企業の多くは、先行事例や効果検証を踏まえて導入判断をするため、どうしても時間がかかります。縦型ショートドラマが実際に採用されて、成果が見えるまでに早くても半年~1年。その“効果が見えたタイミング”が、2025年だったということですね。
本来であれば、もっと早くB to Bの波が来てもおかしくなかったのですが、日本の場合は広告代理店を経由するプロセスが主流なので、意思決定のスピードにはどうしても構造的なタイムラグが生まれます。
その分、僕らのようなプレイヤー側が、前例や勝ち筋を先に見せていく役割を担わないといけない。だからこそ、実際に成果につながった事例をどんどん可視化していくことが、今後の市場全体の伸びにもつながると感じています。
【次ページ】「短尺動画の長尺化」が縦型ショートドラマ市場を拡大
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