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  • 2025/10/08 掲載

なぜレゴランドは「炎上→愛され」に成長できた?酷評ジャングリアが“逆転”する方法

連載:テーマパーク経済学

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開業から2カ月が経過したテーマパーク「ジャングリア沖縄」。オープン当初の“炎上”をくぐり抜け、現在では客足や報道も落ち着いてきた。初期は「人が多すぎて乗れない」といった批判もあったが、さまざまな反応を見る限り、園内も落ち着いてきたようだ。むしろ初期PRが生んだ“爆発的”話題化は成功だった。では次の“成長曲線”は、どうすれば描けるのか──今回はジャングリアと同じように、開業当初大きな批判に晒された「レゴランド・ジャパン」と比較して考えたい。
執筆:都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家 谷頭 和希

都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家 谷頭 和希

1997年生まれ。早稲田大学文化構想学部卒業、早稲田大学教育学術院国語教育専攻修士課程修了。テーマパークやチェーンストア、都市についての原稿を主に執筆。著書に『ニセコ化するニッポン』(KADOKAWA)『ドンキにはなぜペンギンがいるのか』(集英社)『ブックオフから考える』(青弓社)がある。

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なぜレゴランドは「炎上→愛され」に成長できた?
(写真:筆者撮影)

批判スタートから大逆転、「世界最大級の新エリア」誕生へ

 「レゴランド・ジャパン」(以下、レゴランド)は、デンマークにある「レゴランド」が日本に初めて進出したパークである。

 2017年に名古屋に誕生し、大きな期待をもって迎え入れられたが、開業当初は大きな批判に晒された。

 パークの面積が狭いことやチケット代の高さ、サービスが値段に合っていないことが槍玉に上げられた。しかし、現在はGoogleマップなどでのクチコミ評価も高く、2027年には世界10カ所のレゴランド・リゾートの中でも最も広い「世界最大級の新エリア」を開業する。

 パークの経営を判断するラインの1つは、新しい設備投資にお金をかけられているかどうかだ。新エリアの開業は、レゴランドが「順調」であることを物語っているわけだ。

 レゴランドがこうした批判をはねのけ、安定的な集客を行えているのはなぜだろうか。ジャングリアの今後を考えるために、この疑問を考えてみたい。

徹底された「子ども特化」のテーマパーク

 名古屋港の臨海部に構えるレゴランドは、高速道路のICからすぐ行くことができ、子連れでも気兼ねなく行くことができる。

 園内に入ると、目の前に広がるのは色とりどりのレゴ。「ミニフィグ」と呼ばれる人形やレゴでできたオブジェがお出迎えしてくれる。

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あらゆるオブジェがレゴでできている
(写真:筆者撮影)

 目につくのは子連れ、子連れ、子連れ。とにかくファミリーが多い。 【次ページ】レゴランドのスゴさは「待ち列」にアリ
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