- 2025/10/16 掲載
Photoshopはもう不要!グーグル新画像AI「Nano Banana」で即使えるプロンプト集(4/4)
SNS投稿用ゆるキャラ画像を複数パターン作成
最後に、SNS投稿用のパーソナライズドコンテンツへの活用可能性を探ってみたい。使用するのは以下のゆるキャラ画像。このキャラクターの特徴を保ちつつ、複数のバージョンを作成してみる。
プロンプト:
Using the provided base character image (a cute mascot with round shape and big eyes), generate 10 variations with different outfits and backgrounds. Keep the character’s face, body shape, and color tones identical. Only change outfits (e.g., business suit, sportswear, yukata) and backgrounds (e.g., office, stadium, summer festival). Ensure all variations share a consistent visual style while adding diversity.
プロンプト訳:
基礎キャラクター画像として提供するゆるキャラ(丸いシェイプと大きな瞳)を用い、同一のキャラクターを10種類の異なる背景と衣装で表現してください。各画像ではキャラクターの顔や体型、色のトーンはまったく変えず、衣装や小物(たとえばビジネススーツ、スポーツウェア、浴衣など)と背景シーン(オフィス、スタジアム、夏祭りなど)を変化させて、統一したスタイルで多様性を出してください。
出力画像:
【評価】
・キャラの全体的なスタイルは統一されている印象。
課題:
・一部、不自然な箇所がある(「Business Professional」の画像のコック帽など)
「Gemini 2.5 Flash Image(Nano Banana)」検証まとめ
■ 実用レベルに近いタスク- 背景変更:スタジオ背景からコンクリート壁への変更など、商品本体を保持しながらの背景差し替えが高精度
- 色変更:白いスニーカーをミッドナイトブルーに変更するなど、質感・光沢を保った自然な色変更が可能
- 素材変更:ステンレスからチタンへの変更など、高級感のある素材変更が可能
2. アングル・視点変更
- 商品の見えない部分を自然に生成し、45度俯瞰や後方3/4ビューなどの新しいアングル作成が可能
- 従来の写真編集ツールでは不可能なタスクを実現
3. コンテンツ制作
- ブログ記事サムネイル、プレゼン用背景画像の生成でプロンプト忠実度が高い
- SNS用キャラクターのバリエーション展開(衣装・背景変更)
■ 課題が残る点
- 画像比率:テキストからの画像生成では、16:9指定しても1:1(1024×1024)でしか出力されない(画像から画像生成の場合、もとの画像のアスペクト比が適用される)
- 言語対応:日本語プロンプト未対応(英語必須)
- 解像度:ビジネス用途では2K・4Kへのアップスケールが必要
2. 複雑な編集作業
- 同時複数変更:背景色変更とボタン位置変更を同時実行すると一部が反映されない
- 画像合成:時計とビジネスパーソンの合成で位置・サイズ調整に複数回の試行が必要
- 精度のバラつき:一部で不自然な要素が発生(Business Professionalでのコック帽など)
Gemini 2.5 Flash Imageは、単一要素の編集作業では実用レベルに近く、特に商品画像の色・素材・角度変更といったECサイトやマーケティングでの基本ニーズには十分対応可能だ。ただし、複雑な合成や同時複数変更、特定のアスペクト比が必要な作業では、まだ人間の調整や追加作業が必要な段階と言えそうだ。
※本稿ではGoogle AI Studioにて、Gemini 2.5 Flash Imageの検証を行った。
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