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- 2025/11/11 掲載
iPhoneから乗り換える人が急増?サムスンが仕掛けるグーグルとの“興味深い”戦略
連載:デバイス新潮流
大学卒業後、新卒で某百貨店に就職。その後、出版社に転職。男性向けモノ情報誌、携帯電話雑誌の編集に携わった後、2002年にフリーランスライターとして独立。モバイル業界を中心に取材し、Web媒体や雑誌で執筆活動を行っている。最近は人事・総務系ジャンルにもチャレンジしている。
日本参入当時から続くプレミアム路線
サムスン電子が日本でAndroidスマートフォン「Galaxy S」を発売したのは2010年10月28日だ。ただ、日本参入はそれ以前に果たしている。たとえば、世界最薄の3G携帯電話「804SS」(2006年発売)を、当時ボーダフォンのソフトバンクが取り扱った。その後、音声操作に対応した「GALAXY S II」(2011年販売)、曲がったスクリーンを搭載した「Galaxy Note Edge」(2014年発売)、折りたたみスマートフォン「Galaxy Fold」(2019年発売)など、一貫して革新的なハイエンド端末を日本に導入している。
昨今は「Aシリーズ」というミドルレンジもラインアップしているが、基本的にはハイスペックなプレミアム路線を継続している。
それに連なる最新端末が、折りたたみスマホ「Galaxy Z Fold7」と「Galaxy Z Flip7」だ。特にZ Fold7は、Z Foldシリーズ史上最薄最軽量を実現し、サムスン電子の技術力の高さを見せつけた。厚さは折りたたんだ状態でも8.9ミリで、折りたたまない一般のスマホと変わらない。
また、「Galaxy S25 Ultra」などSシリーズの上位機種が搭載している2億画素の広角カメラを搭載。手書きのSペンには対応しないものの、Ultra並みの高性能カメラとサイズを実現した。
折りたたみスマホはiPhoneからの乗り換えが非常に多いという。サムスン電子は数を公表していないが、フリップ型の折りたたみスマホ「motorola razr」シリーズを展開しているモトローラ・モビリティ・ジャパンによると、購入者の約1/4がiPhoneからの乗り換えだという。それに近い数字がサムスン電子でも出ていると思われる。 【次ページ】どうすれば「Android」は日本人にウケる?サムスンの狙い
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