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- 2025/12/16 掲載
アプリ戦略で「購入か構築か」はもう古い? ガートナー推奨「脱二元論」の新アプローチ
企業が抱えるアプリ戦略「3つの悩み」
2025年、すべてのITリーダーが予算制約に直面している。地政学的なリスクや、経済、技術変革の波が激しい現在、企業のIT関連予算や投資能力はこれらの変化から影響を受けてしまいがちだ。こうした状況について、「ITリーダーの47%が、2025年の主要な課題として資金調達、予算、リソースの制約を挙げています」と指摘するのは、ガートナーのバイス プレジデント, アナリスト、パトリック・コノートン氏だ。
バイス プレジデント, アナリスト
パトリック・コノートン氏
このような環境下では、アプリケーション戦略における意思決定はより慎重かつ戦略的なものとなっていると言える。では、企業が実際にアプリケーション戦略を策定する際、どのような点に悩みがちなのだろうか。
コノートン氏によると、顧客企業からアプリケーション戦略に関して最も多く寄せられる相談は、「コスト最適化」「業界のベストプラクティス」「AIがアプリケーションを代替する可能性」についてだという。
そして、ここで特に注目すべき点は、多くの企業がERPやCRMなどの主要な投資判断を、AIの動向が明確になるまで先延ばししていることだ。しかしコノートン氏は、AIは未成熟な段階であり、近い将来にすべてのアプリケーションがAIに置き換わるとは考えていないと話す。
ではこうした状況を踏まえた上で、企業はアプリケーション戦略をどのように実践していけばよいのだろうか。 【次ページ】多くの企業が移行している「ある戦略」とは
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