• 会員限定
  • 2025/12/16 掲載

アプリ戦略で「購入か構築か」はもう古い? ガートナー推奨「脱二元論」の新アプローチ

4
会員(無料)になると、いいね!でマイページに保存できます。
企業を取り巻く事業環境の変化などにより、IT部門が資金調達やリソースの制約といった課題を抱えている中で、企業のアプリケーション戦略はこれまでの「購入か自社構築か」という二元的な選択から大きな転換期を迎えている。この転換期にガートナーが提唱するのが、単なる二元的な選択に留まらない新たなアプローチだ。その具体的な内容とは何か。ガートナーのパトリック・コノートン氏が解説する。
執筆:畑邊 康浩
photo
【画像付き記事全文はこちら】
アプリケーション戦略でガートナーが推奨するアプローチとは
(出典:ガートナー(2025年6月))

企業が抱えるアプリ戦略「3つの悩み」

 2025年、すべてのITリーダーが予算制約に直面している。地政学的なリスクや、経済、技術変革の波が激しい現在、企業のIT関連予算や投資能力はこれらの変化から影響を受けてしまいがちだ。

 こうした状況について、「ITリーダーの47%が、2025年の主要な課題として資金調達、予算、リソースの制約を挙げています」と指摘するのは、ガートナーのバイス プレジデント, アナリスト、パトリック・コノートン氏だ。

photo
ガートナー
バイス プレジデント, アナリスト
パトリック・コノートン氏

 このような環境下では、アプリケーション戦略における意思決定はより慎重かつ戦略的なものとなっていると言える。では、企業が実際にアプリケーション戦略を策定する際、どのような点に悩みがちなのだろうか。

 コノートン氏によると、顧客企業からアプリケーション戦略に関して最も多く寄せられる相談は、「コスト最適化」「業界のベストプラクティス」「AIがアプリケーションを代替する可能性」についてだという。

 そして、ここで特に注目すべき点は、多くの企業がERPやCRMなどの主要な投資判断を、AIの動向が明確になるまで先延ばししていることだ。しかしコノートン氏は、AIは未成熟な段階であり、近い将来にすべてのアプリケーションがAIに置き換わるとは考えていないと話す。

 ではこうした状況を踏まえた上で、企業はアプリケーション戦略をどのように実践していけばよいのだろうか。 【次ページ】多くの企業が移行している「ある戦略」とは
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

基本情報公開時のサンプル画像
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます

基本情報公開時のサンプル画像