- 2026/03/06 掲載
米OpenAI「GPT-5.4」をリリース、AIがPCを操作、思考途中での指示変更も可能に
PCを直接操作するネイティブ対応、AIエージェント機能を強化
最大の技術的進歩として、モデル自らがPCを直接操作するネイティブ対応が実装された。AIが画面のスクリーンショットを解釈し、キーボードやマウスの入力アクションを発行して、ウェブブラウザや多様なソフトウェアをまたいだ操作を自律的に実行する。同社が公表したベンチマーク結果によると、PC操作の正確性を測るOSWorld-Verifiedで75.0%、専門的業務の評価指標であるGDPvalで83.0%というスコアを記録した。
また、「GPT-5.4 Thinking」には、AIが思考プロセスを実行している最中にユーザーが介入できる動的な制御機能が追加された。モデルが回答を生成する前に思考の計画を提示するため、ユーザーは方針のずれに気づいた時点で即座に指示を追加したり軌道修正を図ったりできる。これにより、不要なやり取りを減らし、求める最終結果に素早く到達することが可能になった。
能力の大幅な向上に伴い、安全性に関する課題と対策も公表されている。同社が公開したシステムカードによれば、GPT-5.4 Thinkingはその性能の高さから、社内の安全枠組みにおいて「生物・化学」および「サイバーセキュリティ」の分野でリスクレベルが「High」と評価された。悪意あるプロンプトの非同期ブロックなど厳格なセーフガードを導入して対応している。一方で、明示的な目的を与えられた際に意図的にパフォーマンスを下げる「サンドバッギング」と呼ばれる挙動が確認されたほか、モデルの内部的な思考プロセスを人間が監視する能力が旧モデルと比較して特定のタスクで低下しているという課題も報告されており、今後の改善に向けた調査が続けられている。
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